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ウエンツ瑛士、40代を前に「30歳のころより活力があふれている」 長いキャリアでWaTの出会いが大きな転機に

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◆今年40歳に「30歳のころより今のほうが活力があふれている」



――2018年から1年半ロンドンに留学され、帰国後は積極的に舞台にチャレンジされている印象があります。ウエンツさんが感じられる舞台の魅力というのはどういうところにありますか?

ウエンツ:お客さんとのコミュニケーションを直に取れることでしょうか。ライブやファンクラブのイベントをやると当然僕を知っている方たちがたくさん来てくれるんですけど、舞台をやると作品のファンだったり共演者のファンの方たちだったりといろんな方たちと触れ合える機会ができるんですね。それがすごく楽しみなことです。

一方、1年に1回、自分を追い込む場という感覚もあります。稽古期間も含めると2ヵ月、3ヵ月近くになりますけど、全身でその人物を演じる。そしてそのキャラクターでありながらも、その瞬間瞬間の空気に合わせてセリフを発して動いていくという瞬発力も必要になる。毎日違うことが起こるという中で日々の鍛錬ができる場所でもありますね。


――今年10月に40歳を迎えられるとお聞きし驚きました。30代はどんな10年でしたか?

ウエンツ:30歳になりたての時は、2作目のミュージカルの稽古場だったんですよね。お祝いしてもらったことをすごく覚えています。その数年後にはイギリスに行き、帰ってきたらその月がもうコロナ禍の始まりで。イギリスでまだ受けている途中だったオーディションもなくなったし、帰国して「イギリスでこういうことをやってきました!」とお見せする場にしようと考えていた舞台も全部なくなってしまいました。いろんな人に「帰ってきました」とご挨拶もできない期間も2年くらいあって…。そういう感じの、割とこの期間はこうでしたということを明確にお伝えできる10年だったなと思います。

20代の時は地続きというか走ってきたっていう感覚があったんですけど、30代になってからは、走り出すのも勢いというよりも自分で「走る!」と決めて走り出している感じでしたね。なので、止められた時はきつくって。それを何回も経験したので脚力はついたかなと思いますし、30歳のころより今のほうが活力があふれている気がします。

――2016年の2月にWaTが解散しているので、30代は1人で走り抜けた10年でもあるんですよね。

ウエンツ:最初のころは不安もあったと思うんです。1人でどうやっていくのかなと。でも、離れても彼が頑張っている姿を見るし、それはユニットを組んでいた時と変わらずに「あいつが頑張っているから俺も頑張ろう」という気持ちになれました。同じ会社なので彼が今何に取り組んでいるとか情報も入ってきますしね。底辺のところでつながっているなという感覚はありました。

――これからどんな40代を過ごしたいという思いをお持ちですか?

ウエンツ:40代は20歳からのスタートくらいの感覚でいます。もう1回、ウエンツ瑛士という人物がどういう人間で、エンタメの世界に長く身を置かせてもらっている自分としてどんな貢献ができるだろうということを考え、デビューのころと同じくらいの気持ちで目の前のことに取り組んでいこうと。ここまで経験を積んで、こう年を重ねてきたからこうしようというのとは真逆ですね。もう1回新しくという感じです。


――長いキャリアの中でのターニングポイントを挙げるとすると?

ウエンツ:やっぱりWaTが一番大きいんじゃないですかね。歌はすごく好きだったんですけど、やっぱり自分で分かるじゃないですか、芸能界で歌をやれるやれないって。才能ある人をたくさん見ているし、自分に足りないこともたくさん分かるし。

そういう中で、奇跡的な出会いを(小池)徹平として、そしてデビューすることができて、たくさんの人に愛してもらった。僕としてもひとつ違う流れができたなという大きな瞬間だったんですよね。

――最後に、本作に絡めてウエンツさんの結婚観を教えていただけますか?

ウエンツ:20歳のころと比べたらいろいろ考えることは変わっていますね。桂子さんとフランクさんを見ても、もちろん夫婦としてすごく素敵だなと思いますし、このおふたりが、自分たちの家族だけじゃなく、相手の家族やご近所もそうだし、こういう物語になったことでまったく知らない人すら幸せにしている。そういう意味では、結婚の持つ力というものを改めて感じています。

もし夫婦になれるということがあるならば、年も年ですし、周りの人たちを、まずは自分が大切にしている人や相手の大切にしている人も幸せにできるような、そういう輪を広げていくことをしっかりできたらいいなと思っています。

(取材・文:佐藤鷹飛 写真:高野広美)

 舞台『WAR BRIDE -アメリカと日本の架け橋 桂子・ハーン-』は、東京・よみうり大手町ホールにて8月5~27日、兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて9月6・7日、福岡・久留米シティプラザ ザ・グランドホールにて9月13日・14日上演。

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