藤崎ゆみあ、『最高の教師』でのデビューから2年 さまざまな現場で学びを得て日々進化中
NHK プレミアムドラマ『照子と瑠衣』第8話場面写真 (C)NHK
――次に『照子と瑠衣』についてお伺いします。風吹ジュンさん、夏木マリさんという大先輩との共演はいかがでしたか?
藤崎:長崎での撮影初日がお二人との撮影でした。私、お二人とも大好きなんです。風吹さんとは対話シーンが多かったのですが、目の当たりにして「すごく美しい...」と思いました。真正面でお芝居を拝見して、「すごいな」と思いつつ、「私もちゃんとやらなきゃ」と感じていました。最後には「写真撮ってください」とお願いしたら「いいよ」って可愛らしく答えてくれて、すごくうれしかったです。夏木さんは特に声の印象が強くて、間近で聞いた時に「うわぁ」と感激しました。
――撮影の合間にはどんなお話をされましたか?
藤崎:最初はなかなか話しかけられなかったのですが、だんだんお話できるようになって、お料理の話をさせていただいたりしました。自分も料理が好きなので、お料理へのこだわりを伺うのがすごく楽しかったです。
――2023年に上京して女優デビューをされて以降、様々な作品を経験する中で、ご自身の演技に対する考え方に変化はありましたか?
藤崎:テレビドラマ初出演の『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』の頃は、お芝居の仕方も感覚も分からなかったんですが、『最高の教師』の現場をはじめ、最近では『イクサガミ』の現場などでも、俳優の皆さんが取る一つ一つの行動に意味を感じられた時に「こういう風に考えて生きるんだ」とか、「こういう風に相手の人とディスカッションしてコミュニケーションを取っているんだな」というように、少しずつ学ばせていただいています。
――11月にNetflixで配信予定の『イクサガミ』では岡田准一さんと共演されていますが、藤崎さんにとってどのような経験になりましたか?
藤崎:悩んでいると「やりづらいのはどこなの?」と声を掛けてくださって、「芝居の流れを作った方がいい」とアドバイスをいただきました。私にとっては、まるで“お芝居の父”のような存在でした。
――藤崎さんが今後、挑戦してみたい役柄について聞かせてください。
藤崎:私は部活動をしたことがないので、部活動に所属するような作品にも出てみたいです。それから、上京して家族と離れて過ごしているので、家族モノのお話もいいなと思います。西川美和監督の作品が好きで、小松菜奈さんに憧れているので、いつかお二人とお仕事できたらうれしいなと思っています。
――最後に作品を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。
藤崎:『みどりの守り神』は、「家族のために生きよう」とする、坂口とみどりの心境の変化や“新宿”の風景が見どころなんじゃないかなと思います。みどりの意志の強さには私も心動かされるものがあったので、そこは注目してもらいたいです。『照子と瑠衣』では、照子・瑠衣と、これからを生きる“始まりの象徴”のような由奈との対比や、由奈の登場から生まれる新しいものをぜひ見て、応援してくださるとうれしいです。
(取材・文・写真:山田健史)
夜ドラ『藤子・F・不二雄SF短編ドラマ シーズン3』の『みどりの守り神』は、NHK総合にて前編8月25日・後編8月26日22時45分放送。
藤崎ゆみあが出演するプレミアムドラマ『照子と瑠衣』第8話は、NHK BSおよびBS プレミアム4Kにて8月10日22時放送。