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『子鹿のゾンビ』は『ジュラシック・パーク』へのオマージュ! 日本人監督の発掘にも興味

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■ホラー版プーさんが大ヒットするも…くやしさを心に刻み、奮起!

 そもそも、ディズニーアニメで有名な原作に注目した “版権切れ”映画を思い付いたきっかけはなんだったのか。

 「新聞で読んだんですよ、あのプーがパブリックドメインになるって。僕らはイギリスチームとたくさん映画を作っていました。『ジャック&ジル』みたいなホラー映画や、「トゥースフェアリー」シリーズ、「ダイナソーホテル」シリーズとか。それで『次は何を作ろうか?』という話になった時、4本の映画を候補に挙げていました。一つは『ジャックフロスト』、一つはクランプス映画、一つはプーさんのホラー映画、もう一つは覚えてないんだけど……プーさんはなぜか世界中で話題になってあっという間に拡散しちゃったんです」。

 ここ日本でも驚きをもって伝えられたホラー版プーだが、あくまで企画の中の1本に過ぎず、こんな騒ぎになるとは全く予想していなかったという。「ただ運が良かっただけです。運がチャンスに出会った感じでしょうか。運とはチャンスと準備が重なったものだって言葉があるけど、僕たちは30年も映画作りを続けてきたので、運に巡り合った時、それを扱うノウハウを心得ていた。だから僕たちに天才的な何かがあるわけじゃなく、幸運と才能ある監督たちのおかげです」。

映画『子鹿のゾンビ』場面写真 (C)2025 ITN Distribution Inc. All Rights Reserved.
 話題性の高さから、第1弾『プー あくまのくまさん』は劇場用映画として制作され、公開されるや10万ドルの予算に対し、興行収入771万ドルを稼ぐ大ヒットを記録した。しかし、レビューは振るわず、ラジー賞でこの年の最多5部門受賞の屈辱を受けてしまう。

 「僕らにとっては、たくさんある映画の中の1本をいつも通り楽しく作ったつもりでした。まさかこんなにヒットするとは思っていなかったんです。そうしたらラジー賞を5部門も受賞してしまった……。僕は今でもあの作品が大好きです。でも監督はこのことを心に刻み込んで、もっと良いものを作るんだと誓った。僕たちはいつだって監督の望むことをしますから、監督が『よし、もっと予算をかけたい』と言えばそうするし、評価されることが望みなら、そうしようと。それから次の作品、次の作品、と実行していきました」。

 オルソンの言う通り、同年に公開された続編『プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち』(2023)は、予算が5倍にアップ。前作で被り物だったプーの顔が特殊メイクとなり、ゴア描写を強化。作品の質が上がり、前作から続投したリース・フレイク=ウォーターフィールド監督が、単に版権切れの原作を面白おかしくホラー化したのではない、クリエイターとしての心意気を持った人だったことを示す作品にもなった。

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不気味に動くピノキオ人形 ※『Winnie‐the‐Pooh: Blood and Honey』X

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