山崎賢人&土屋太鳳、朝ドラ以来の夫婦役に息ぴったり 「前世でも出会っていたのかも」
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――ファンの方から“けんたお”とも呼ばれているお2人は、2012年放送のドラマ『黒の女教師』で初共演して以来、映画『orange‐オレンジ‐』(2015)や『まれ』などたびたび共演を重ねてきました。
山崎&土屋:(一緒にお辞儀をしながら)「けんたお」です(笑)!
――改めて、お互いについてどのような存在だと感じていますか?
山崎:太鳳ちゃんとは、すごく縁を感じます。定期的に共演することができて、しかも自分にとって「これからまた勝負だ」と感じるターニングポイントのような時期に、2人で一緒に大事な役に挑むことができているような気がして。そういった時期に出会うからこそいつも刺激をもらいますし、大変なことがあったとしても、それを一緒に乗り越えてきたんだという信頼と思い出が積み重なっていく。それこそ、“戦友”という感じがしています。
土屋:私も、賢人くんとはターニングポイントでご一緒できているような感じがしています。自分が不安な時にいつも横にいてくれるような存在で、他の役者さんには感じないような、戦友であり、もはや親戚のような感覚もあって…(笑)。
土屋太鳳
――10年後の自分から届いた手紙がきっかけとなる2015年公開の『orange‐オレンジ‐』で共演をされてから、ちょうど10年が経ちました。
山崎:そうだ、10年だ! ここまで共演が続いているのもすごいよね。
土屋:前世でも出会っていたのかも! きょうだいだったりして。
山崎:顔が似ているって言われるしね(笑)。それくらい、本当に縁を感じています。
――年齢を重ねるごとに、お互いの変化を感じることはありますか。
山崎:太鳳ちゃんはもともと人間として出来すぎた方で、仏かな、神様かなと思うくらい。お母さんになってますます人間レベルがあがっていって、どこまで行っちゃうんだろうと思うくらいです。なんだかどんどん、研ぎ澄まされていっているような気がする。人柄も役に対する向き合い方もステキで、現場に太鳳ちゃんがいると明るくなるんです。
土屋:賢人くんこそ! 体つきだけでなく、人としてもどんどんがっしりとたくましくなって。賢人くんは役者さんとしても人間としても、包容力がある方。そしてご自身が思っている以上に頭の切れる方で、アリス役にぴったりだと感じています。
――芸能界において、大変な場面も一緒に乗り越えてきたお2人。30代を戦い抜いていくモットーがあれば、教えてください。
土屋:今の積み重ねが人生になっていくので、結局は今この瞬間をどう捉えるかが大事になってきます。その時間の粒を大切にするためには、やっぱり一つ一つ目の前のことに向き合っていくしかないのかなと。それが自分にできることであり、やりたいことをやるための一番の近道になるはず。これからもそうやって、今を大切にしていきたいです。
山崎:僕も、同じです。やっぱりこれまでと同じように目の前のものに向き合って、頑張って取り組んでいくしかない。そんな中でも、“新しく挑戦すること”を忘れずに進んでいきたいです。
山崎賢人
――ターニングポイントに共演することができているというお2人ですが、次に共演するとしたらやってみたい関係性、役柄はありますか?
土屋:なにがいいんだろう! でももし“きょうだい”役とかで共演して向き合ったとしたら、笑いが止まらないかも(笑)!
山崎:絶対に笑っちゃうね! 双子とかね!
土屋:しっかりと感情のキャッチボールをしながら、丁寧に物語を紡いでいく作品。時代劇とかもやってみたいかな。
山崎:いいね! 言っておくのは大事だしね、言っておこうか。
土屋:言霊だからね、言っておこう! 私は、海外でのお仕事もできるように頑張っていきたいです。
山崎:僕も! 『今際の国のアリス』のように海外でもたくさん観ていただける作品でまたご一緒できたらすごくうれしいです。
(取材・文:成田おり枝 写真:高野広美)
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※山崎賢人の「崎」の正式表記は「たつさき」