井ノ原快彦、『映画 すみっコぐらし』新キャラ”おうじ”&”おつきのコ”のバディ感に感動 自身に感じる“王子”要素も告白

――今回、おうじが出てきますが、井ノ原さんにとって“王子”と言われて思い浮かべる人はどなたでしょう?
井ノ原:東映に「おうじ」という名前のプロデューサーさんがいるんですけど、その人が今パッと思い浮かびました(笑)。
あとは、誰だろう…。ケンティー(中島健人)ですかね。だって、ケンティーは食事に行くと、バラの花束とか持って来てくれるんですよ。一度、ケンティーと、光ちゃん(堂本光一)と、東山(紀之)さんと4人で飲んだことがあるけど、僕だけタイプ違うなと思ったことがあったな(笑)。
――井ノ原さんご自身の中に“王子”を感じる部分はありますか?
井ノ原:子どものころから周りに女性が多かったので、女性は靴が違うんだとよく言われてたんですよね。ハイヒールっていうのを履いているから階段は危ないんだと。なので、必要であれば手を添えることはありますね。それは染みついていると思います。断られることもあるんですけどね(笑)。
――改めて『映画 すみっコぐらし』シリーズは、井ノ原さんにとってどんな存在の作品ですか?
井ノ原:「観終わるまで普通に観て泣いちゃったけど、最後に名前を見たら、イノッチだったんですね」と言われたことがあって、とてもうれしかったんですね。あまり声の仕事をやったことがなかったから、そういう風に言われるのは初めてでしたし、僕にとって新しい扉を開いてくれた作品ですね。誰に感謝していいかわからないですけど、声色みたいなものはないけど、こういう声を出したいというニュアンスは出せるんだなと気づいて。それは歌をやっていたからかもしれないですけど、僕の中ではやりがいや手ごたえがあるお仕事でもあります。
このコたちがすごく大事だなと思うようにもなったし、自分の考え方の引き出しも増やしてくれたし、人生でいろんなことを助けてくれた作品だなと思うので、ずっとあり続けてほしい作品です。自分が関われるのはすごくうれしいけど、僕じゃなかったとしても続いてほしいと思う作品ですね。
(取材・文:佐藤鷹飛 写真:米玉利朋子[G.P. FLAG inc])
『映画 すみっコぐらし 空の王国とふたりのコ』は、10月31日公開。

