“令和の峰不二子”阿部なつき26歳「加工は悪じゃない」 “理想の自分”に近づくための美学に迫る
阿部なつき
実際の自分とハニーの共通点も多く、「私は写真だけだとクールで大人っぽく見られがちですが、実際にお会いした方からは『小柄で、クールというよりは可愛らしい印象だね』と言われるんです。ハニーも可愛らしい部分が多いキャラクターなので、映像で私を見ていただいた時に、リアルな自分に近い部分が出せているのではないかと思います」と語る。
ハニーの象徴である戦闘服は、彼女のボディラインに合わせてミリ単位で調整された特別な一着。初めて袖を通した瞬間は、まさに鳥肌が立つような感覚だったという。
「『あ、ハニーだ』と思いました(笑)。赤髪も、見ていただいた方から『意外と似合っているね』と言っていただけたので、新鮮な感覚でありながらも、しっかりとハニーになれているなという印象でした」。
劇中ではカリスマホストや最強プロレスラー、真面目なオフィススーツ姿の会社員など、様々な姿に“七変化”するハニー。特に印象的だったのは、人生初の男装で挑んだホスト役だった。
DMMショート『キューティーハニー BELOVED ENEMY』場面カット (C)Go Nagai/Dynamic Planning‐DMM
「言い回しも『モテる男性』という感じで、台本を読んだ時は少し恥ずかしいなと思いましたが、演じているうちに自分自身がはまってしまって、ノリノリで演じていました。女の子の顔を近づけて『よしよし』とするシーンがあったのですが、照れている女の子の姿を見る男性の気持ちって、いいなと思いましたね。自分もこうやって女の子をときめかせたいなって(笑)」。
俳優として自分ではない誰かの人生を歩む。その無我夢中になれる時間に、確かな手応えを感じた阿部。「自分の嫌なことなどを全て忘れて、役に没頭してしまう。その時に、『あ、私って演技が好きなんだな』と自覚しました」と嬉しそうな表情を見せた。

