礼真琴、宝塚退団からの4ヵ月は怒涛のような日々「燃え尽きることがなくて逆に良かった」
今年8月、宝塚歌劇団を退団した元星組トップスターの礼真琴。歌、ダンス、芝居、すべてにおいて圧巻のパフォーマンスを披露し、観る者の心を鷲づかみにする彼女が、稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾らが所属するCULENの一員となり、新たな一歩を歩み始めた。退団後初となるコンサートも大盛況のうちに幕を下ろし、来年には主演ミュージカル『バーレスク』の上演も控える礼に、退団から4ヵ月が経った心境や、期待が高まるこれからの活動について話を聞いた。
【写真】美しさあふれる柔らかなほほ笑み! 礼真琴、インタビュー撮りおろしショット
◆退団からの4ヵ月は怒涛のような目まぐるしい日々
――約16年間にわたる宝塚人生、お疲れ様でした。退団から4ヵ月が経ちましたが、振り返るとどんな4ヵ月でしたか?
礼:怒涛のような日々でした。本当にすべてが変わっていったので、その変化に自分が追い付くことで精一杯でしたし、引っ越しをはじめ物理的にもやることがすごく多かったです。コンサートや『バーレスク』といったお仕事関連の勉強もあったりして、目まぐるしく過ぎていったなという感覚があります。
――退団後に長期の海外旅行に出かけられる方もいらっしゃいますが、そんなこともなく?
礼:私もそんな妄想をしていたんですけど、まったくそんなことはなかったです(笑)。撮影や『バーレスク』の関係でロンドンへ行かせていただきましたが、羽を伸ばしてバカンス~♪というのはなかったです。
――退団公演となった『阿修羅城の瞳/エスペラント!』を拝見しましたが、千秋楽に向けてどんどん研ぎ澄まされていくような礼さんの姿に、退団後に燃え尽きてしまうんじゃないか!?と要らぬ心配をしていました。
礼:退団公演中は組のみんなの思いや、ファンの方の思いに包まれながら毎日を過ごせましたし、大好きな劇団☆新感線さんの作品ということもあって最高に幸せでした。筋肉を最強に鍛え上げ、ある意味燃え尽きましたけど(笑)。退団後はやらなくちゃいけないことがたくさんあって、気持ちが全部そっちに使われたため、燃え尽きることがなくて逆に良かったのかもしれません。
――退団の翌日はどんな心境でしたか?
礼:次の日はみんなで組旅行に行ったんです。まだ現役みたいな気持ちで、みんなと一緒にどんちゃん騒ぎをしに行きました。宝塚退団を実感したのは、全国ツアーを観に行ったときですね。退団同期と一緒に出かけたのですが、自分が知っている人たちが自分の知らない星組を作り上げているのを客席から観て、それがすごく幸せで! 「あ、卒業したんだ、私」とちゃんと思えました。寂しさじゃなくて幸せだったんですよね。これから毎回客席で観られるんだっていう喜びもありましたし。

――この4ヵ月で大きく変わったところはどんなところでしょうか?
礼:長年住んだ宝塚を離れたことですかね。東京に拠点を移すために宝塚の街を離れる時はすごく寂しかったです。それがやっぱり一番大きな変化ですね。
――何か新しく始められたことはありますか?
礼:髪の毛をブラシでとかすようになりました(笑)。これまで男役の時はもっともっと短かったので、お風呂から上がってタオルドライしたらそのままドライヤーをして手櫛で終わり!みたいな感じだったんです。でもちょっと女性としての人生が始まったということで(笑)、いいブラシで髪の毛をとかすことを覚え始めました。
――男役のOGさんはスカート解禁という壁があるようですが…。
礼:そんなレベルには全然!(笑)。まだまだ初歩的なところです。

