仲野太賀、デビュー20年でたどりついた大河主演に感慨 “楽しいプレッシャー”を感じながら大役に挑む
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大河ドラマ『豊臣兄弟!』場面写真 (C)NHK
――兄・藤吉郎(豊臣秀吉)を演じる池松壮亮さんとのお芝居はいかがでしょうか?
仲野:池松さんとは作品についてもいろんな意見を交わしてます。現代の人に戦国時代の物語を伝えるには何をすべきなのか、豊臣兄弟だからこそ表現できる事は何なのか、秀長とはどういう存在なのか。共に頭を巡らせながら話す事で、見えてくる事がたくさんあります。
秀吉が主役の話はこれまでもたくさんありましたが、視点を変えてナンバー2である秀長が主役であるということで、すごく共感性が高いんじゃないかなと思っていて。たくさんの人に共感してもらえる兄弟の話であり、それでいてエンタメとしてしっかりと兄弟の熱が伝わるような物語にしたいねとも話しています。思っていることを共有しながら、目の前にある課題に対してどうやったらよりよいものができるのか。撮影をしているとどうしてもいろんな困難や課題が出てくるので、みんなが笑って撮影できるようにするにはどうするべきなのか。そういったことを日ごろから相談しながら過ごしています。
――織田信長を演じられる小栗旬さんは、仲野さんと池松さんが兄弟役だから、今回の出演オファーを受けられたとのことです。
仲野:我々世代の俳優で小栗さんに影響を受けなかった人はいないと思います。こんなにも偉大な存在なのに、すごく親身に寄り添ってくれる方なんです。小栗さん自身が挑戦を止めない人だし、一切手を抜かず、どんな状況下であっても誰よりも自分自身に対してストイックで、その姿には尊敬しかないです。
信長を引き受けてくださった時点で、ものすごく覚悟を決めてこの現場に臨んでくれているのだと思いますし、僕らにもすごく期待をかけてくれて、我々豊臣兄弟の精神的な柱となっています。これが小栗さんがこれまで積み重ねてきたトップランナーとしての俳優の在り方なんだなというすごみを日々感じていて、こんなにも説得力を持って信長を演じられる人はほかにいないんじゃないかなと思いますね。
小栗さんと出会って十数年経ちますけど、作品でちゃんと共演するのは初めてで、今ここにきて小栗さんの小栗さんたる所以みたいなものをすごく感じていますし、感謝の気持ちでいっぱいです。
劇中の信長は言葉にするのもはばかられるくらい怖いですし、秀長は本当にひどい目に遭っていますけどね(笑)。
大河ドラマ『豊臣兄弟!』場面写真 (C)NHK
――秀長にとっておさななじみで、大切な存在である直を白石聖さんが演じられています。
仲野:目の前に困難が立ちはだかった時に、立ち止まったり、後退したり悩んだりする小一郎の気持ちを、直は瞬時に見抜いて理解して、背中を押してくれる。農民から侍になって戦の世界に入っていく中で、小一郎らしくあれる場所であり、侍としてより成長させてくる人でもあり、とっても大きな存在だと思います。
そんな直を毎シーン毎カット、これでもかっていうくらい高い集中力で演じてくださっているんですよね。白石さん自身は雄弁ではないし慎ましい方なんですけど、一緒にお芝居をするだけでいかに誠実に役と向き合っているかが手に取るようにわかりましたし、伝わってくるものがものすごくありました。何度も心動かされて、白石さんじゃなかったらこうはならなかったっていう僕の表情がたくさん引き出されていると思うし、白石さんに直を演じてもらえて感謝しかないです。
瑞々しく、みんなが好きになる、最高に魅力的な直を演じてくれたなと思っています。

