TVアニメ『葬送のフリーレン』第2期、フェルンとシュタルクの“距離の変化”は? 市ノ瀬加那&小林千晃が本音を語る
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――フェルンとシュタルク、2人の関係をどのように捉えていますか?
市ノ瀬:改めて第1期や原作を見返してみると、「フェルンってこんなに鋭くシュタルクに言っていたんだ」と気付くシーンがたくさんあるんです。出会ったばかりの頃には、かなりズバッとした言葉もあったりして。でも、関係性が少しずつ築かれていくにつれて、柔らかな部分も見えるようになっていく。
第2期は、第1期よりも日常のシーンにフォーカスしたエピソードが多いので、フェルンとシュタルクのやり取りの“温度”が、よりあたたかくなっている実感があります。お互いの言葉の裏にある優しさや距離の近さが、自然とにじみ出ている気がしますね。
小林:そうですね。一方で、“距離が近くなっている”からこそ生まれる難しさみたいなものも感じます。以前は、何気ないやり取りや遠慮のない言葉がいい意味でコミュニケーションになっていたのに、関係が深まるにつれて、言葉をかけるときに少し考えてしまう瞬間が出てくる。距離は近いのに、不思議と会話が止まるような時間が生まれることもあるんですよね。
でもそれって、現実でもよくあることで。口数が少なくても気まずいわけじゃない、むしろ心地いい沈黙だったりする。そういう“リアルに存在する距離感”が絶妙に描かれていて、むずがゆくて、でも愛おしい……そんなシーンが増えた印象があります。
――フリーレンを含めた3人の関係で見ると、家族のように見えたりもして。
小林:そうなんですよね。3人は命を預け合う仲間でもあって、一言では説明しきれない関係。家族のようでもあり、戦友のようでもある。その根本はこの先もきっと変わらないと思うんです。だからこそ、曖昧さの中にある距離感もこの2人らしさだと思います。複雑だけれど尊い。そんな関係性だと感じています。
アニメ『葬送のフリーレン』第2期 場面カット(C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
――先日放送された第3話と第4話ではファン待望のフェルンとシュタルクのデート回も描かれましたが、アフレコで印象的だったことはありますか?
市ノ瀬:特に印象的だったのは、フェルンが「私、明日暇なんですけど。構ってください」と、シュタルクに言えるようになっていたことです。そんなふうに言える関係になったんだな、という目線でも楽しめました(笑)。
デート前の準備シーンも本当に可愛らしくて。服選びに悩みながらフリーレンに「どっちがいいと思いますか?」と相談したり、前髪を丁寧に整えたり……。毎日会っている相手なのに、デートとなると一生懸命おしゃれをする。その一つひとつが“等身大の女の子”らしくて、とても愛らしいので、ぜひ見ていただきたいです。
アニメ『葬送のフリーレン』第2期 場面カット(C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
小林:デートのくだりは、シュタルクの成長もよく見えるシーンでしたね。フェルンの行きたい場所をちゃんとリサーチして、彼女のために行動している。でも、ふとした瞬間に不器用な本音が出てしまうところが、いかにもシュタルクらしい。
演じている側としては「あ、今のはマイナスポイントだな……!」って心の中でツッコミを入れたくなるんですけど(笑)、フェルンは怒るでも呆れるでもなく、自然に受け止めてくれる。その包容力に、2人の関係の深さを感じました。お互いの“全部”を知ったうえで、そのままを受け入れ合える。そんな関係性が築けていることが、本当に尊くて素敵だなと思います。
アニメ『葬送のフリーレン』第2期 場面カット(C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
(取材・文・写真:吉野庫之介)
TVアニメ『葬送のフリーレン』第2期は、日本テレビ系全国30局ネット「FRIDAY ANIME NIGHT」枠にて、毎週金曜よる11時から放送。

