佐久間宣行Pが“伸びる若手”に感じ取るニオイ「癖みたいなものがちゃんとある」
――先日の『ANN0』では、理想の上司についてもお話されていました。上司や先輩としては、仕事をするうえで心がけていることはありますか?
佐久間:一時期はあんまり若手に干渉しない方がいいんじゃないかなと思ってたんです。僕は僕でやれることをやって、若手は若手でやるべきだと思っていて、それは大きくは変わってないですけど、特に出演者に関しては、僕にしか引き出せない魅力があるんだったら、若手と関わろうかなっていう気持ちはちょっとあります。
――若手の方とは少し距離を取りながら?
佐久間:でも僕ずっとそうなんですよね、ほとんどの人に対して。芸人さんもみんな言ってるんじゃないですか? 冷たいって。メシにも行かないし、収録終わったらすぐ帰るし。僕は基本的には業界の人と特別に仲は良くなくて、30~40代ぐらいまで大学の友人中心で、会社でも友達のように付き合う人はいないっていうタイプだったんですけど、最近ですかね、少しずつ解禁して。もうおじさんだからいいかって。それまでは、プライベートは完全に分けていたんです。
――では、好きなクリエイターの方を追うというのも、仕事でつながってというよりは純粋にファンとして?
佐久間:そうです。基本的に試写会や招待にも行かないし。だって、関係者として行ったら面白くなくても感想言わなきゃいけないじゃない。だから、基本は極力自腹で行く。
――ファンになる対象の方と、一緒に仕事をしたいと思う方は別のベクトルですか?
佐久間:そうですね。別にファンじゃなくても、僕と組んだ方がプラスになる人と仕事をしたいと思います。

――佐久間さんの番組やコンテンツでは、若い才能を紹介することが多いですが、「この人は伸びるな」とビビっと来るポイントがあれば教えてください。
佐久間:その人にしかない匂いや武器がある人。今すぐにみんなに伝わらなくても、“癖”みたいなものがちゃんとある人は、その“原酒”をおいしいお酒にする方法を知っているクリエイターと出会うとブレイクする気がします。頭のいい人は自分で自分の“売れる割り方”、サワーとかカクテルみたいな、自分のスピリッツのおいしい割り方を考えつくんですけど、大抵の人は自分ではできない。中途半端に自分で自分を薄めちゃうよりは、ちゃんとおいしくしてくれる人に出会うまでは、濃いままいた方がいい。
――“濃さ”で言うと、今注目している出役の方はいらっしゃいますか?
佐久間:誰だろうな……ダイアンのユースケくんとか。もう売れてはいるけど、津田くんのブレイクに比べるとまだまだ面白くなりそう。
――では最後に、佐久間さんにとってラジオを続ける意義を伺えますか。
佐久間:もう本当に、楽しいからですね。楽しさと辛さで、辛さが上回ったらやめ時なんだなと思います。
(取材・文 小島萌寧)
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