実写版『ストリートファイター』ケン役ノア・センティネオが挑んだハードな肉体作り 6週間、食事は卵・牛ひき肉・玉ねぎだけ<インタビュー>
世界中で愛され続ける対戦格闘ゲーム「ストリートファイター」が、『ストリートファイター/ザ・ムービー』としてハリウッドで実写映画化され、いよいよ日本のスクリーンに凱旋を果たした。本作でケンを演じるのは、アメリカ・フロリダ州出身のノア・センティネオ。『好きだった君へのラブレター』(2018)などで知られ、今後は『ランボー』前日譚映画での主演や、ハリウッド実写版『ガンダム』への出演も控えるなど、注目を集める俳優だ。「ストリートファイター」のファンとして育ったノアは、役作りのためにゲームを徹底的にプレイしたのはもちろん、ケンの肉体を作り上げるべく、厳しい食事制限とハードなトレーニングにも取り組んだという。物語の軸となる親友リュウを演じるアンドリュー・小路とは、“一目惚れ”と話すほど意気投合。二人の撮影秘話から、作品の合間に旅行で訪れた日本での忘れられない時間まで、たっぷりと語ってもらった。
【写真】たくましい上腕! ハードな食事制限で作り上げたケンの肉体
■毎日3食、卵、牛ひき肉、玉ねぎの3つの食材だけ!
――35年以上の歴史を持つ「ストリートファイター」の映画に出演することが決まったとき、どのようなお気持ちでしたか?
ノア・センティネオ(以下、ノア): まず、素直に驚きましたし、もちろん大興奮しました。僕は子どもの頃から「ストリートファイター」のビデオゲームをして育ったので、いまだに実感が湧かないところもあります。「本当に僕でいいのかな?」と、半信半疑な気持ちもありましたね。
――自分でプレイするときの“推しキャラクター”、もしくは好きなキャラクターを教えてください。また、その理由は?
ノア: 実は、そこまでゲームが上手なわけではないんです(笑)。でも、プレイするなら、やっぱりブランカとダルシムですね。2人の技や動きがとにかくカッコいいんです。うまく操作できなくても、僕にとっては一番のお気に入りで、推しキャラです。
映画『ストリートファイター/ザ・ムービー』日本版本ポスタービジュアル (C)2026 Capcom and Legendary. All Rights Reserved.
――撮影に向けて、どのような準備やトレーニングを行いましたか? 特に大変だったことがあれば教えてください。
ノア: まず、食事制限がかなりキツかったです。6週間ほどの準備期間中は、毎日3食、卵、牛ひき肉、玉ねぎの3つの食材だけを食べる生活を送っていました。いろいろなアレンジを加えながら食べ続けて、体を作っていったんです。
トレーニングもハードでした。週6日、体がぐったりするまでひたすら鍛えていました。その後は筋肉をほぐすためにヨガを取り入れて、体をリラックスさせていましたね。
肉体面以外では、もちろんオリジナルのゲームもたくさんプレイしました。さらに、「ストリートファイター」に関する書籍や資料も片っ端から読みました。シリーズの公式設定や、作品の中で何が王道とされているのか、そして、そこからどのようなストーリーが生まれてきたのか。そうした背景や時系列を自分の中でしっかり整理して、頭に叩き込んでいきました。
――ケンというキャラクターをどのように解釈し、どのような演技プランで撮影に臨みましたか?
ノア: まずは何時間もオリジナルのゲームをプレイして、ケンが実際にどのように動き、どんなキャラクターなのかというベースをつかみました。
皆さんも同じイメージを持っていると思いますが、ケンはとても傲慢で自信過剰、直情的でテンションが高く、荒っぽくて派手なキャラクターですよね。でも僕は、その裏側には深い心の傷があるのではないかと解釈しました。
師である剛拳に起こる悲劇、さらに今回の映画の冒頭にもつながりますが、親友のリュウとも喧嘩別れをしてしまう。では、なぜそうなったのか。僕は、彼が表には見せない心の傷や脆さ、繊細な部分を深く掘り下げたいと思いました。派手な外見とは対照的な内面を描くことを意識して、演技に臨みました。
――ケンといえば、アンドリュー・小路演じるリュウとの関係性も重要ですよね。撮影中やオフの時間に、印象に残っているエピソードはありますか?
映画『ストリートファイター/ザ・ムービー』場面写真 (C)2026 Capcom and Legendary. All Rights Reserved.
ノア: アンドリューとは、撮影初日から最後まで、本当に長い期間、毎日一緒に過ごしました。だから、思い出は数え切れないほどあります。
一番最初に「はじめまして」とあいさつを交わした日の夜に、一緒にディナーを食べたんです。その時点で、もうお互いに一目惚れしたというか、本当に恋に落ちたような感覚で、すぐに大好きな存在になりました。
彼は本当に素晴らしい人で、魅力的だし、とにかく面白いんです。毎日、二人で子どものようにふざけ合ったり、ジョークを言い合ったり、ちょっと大げさなごっこ遊びみたいなお芝居をしたりして、一緒に遊んでいました。
いろいろな事情で撮影が一時中断した時期もあったのですが、その休みの間には、二人で旅行にも出かけました。オーストラリアにある有名なサンゴ礁、グレートバリアリーフまで行って、一緒にボートに乗ったりもしたんです。本当に面白いエピソードが山ほどあります。それから、日本風や韓国風も含めて、二人で焼肉をたくさん食べたことも最高の思い出ですね。
