「息の長い活躍ができる女優」を目指した奥貫薫、同期との20年ぶりの再会に感激
1989年の映画デビュー作『バトルヒーター』から数えて、今年で女優歴25年。それでも「気持ち的にはまだまだ新人。でもそれを許してくれる年齢ではないので、いただいた作品で自分がどのような責任をとれるかを考えています。気持ちとしては初心貫徹。慣れてしまったらダメですから」と改めて襟元をただす。デビュー当時から「息の長い活躍ができる女優」を目標に掲げてきた。そんな彼女が「自分が歩んできた道のりが間違いではなかったと思えた」瞬間があったという。
それは同期・福山雅治と20数年ぶりに再会した2010年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」でのこと。「デビュー当時のオーディションの時に一緒で同期でしたから、再会した時は嬉しくて。しかも素晴らしい作品で再会できたのもよかった。その時は、ふと今までの道のりを振り返ってジーンとしてしまいました」と目を細める。『バトルヒーター』の飯田譲治監督とも2003年の映画『ドラゴンヘッド』で再会。「やはり再会することは、自分にとって励みになりますよね。新しい出会いももちろんそう。何よりも声をかけてもらえるのが、一番の評価ですから」と再会と出会いを繰り返しながらこれからも女優業に邁進していく構えだ。
映画『1/11 じゅういちぶんのいち』は4月5日より全国公開。