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インドの国宝級俳優アーミル・カーン、CGに頼らない命がけスタントに挑戦

映画

 一方、あくまでもライブアクションにこだわったというアーチャールヤ監督は、「この作品は、ハイパーリアル(現実を超越した世界)を描いているが、観客には『本当に起こるかもしれない』と思わせるものでなければならない」と持論を展開。「リアルとファンタジーの瀬戸際への挑戦、だからCGに頼らない命がけのスタントで取り組んだ」と明かす。

 車がクラッシュし、雨のように何台も降り掛かる。バイクがトランスフォームし、水上を潜る、走る、飛び越える。大きなリスクを抱えながら、それらを生身で活写したアーチャールヤ監督の心意気は、CG全盛の今だからこそ称賛に値する。

 「スタントマンの間で『See you on the upside(向こうで会おうぜ)』という合い言葉があるが、これは無事に向こうで、という意味と、天国で待ってるぜ、というブラックな意味も含まれている」と語るアーチャールヤ監督。今回はまさに、その言葉が信憑性を持つほど、危険と背中合わせの撮影だった。

 最後に主演と監督という立場から、双方の印象を一言ずつ。アーチャールヤ監督についてアーミルは、リスクを恐れず、子供から大人まで観客全員に伝わる方法を選択したその勇気を称えると同時に、「彼は舞台俳優の経験があるので、役者の気持ちを汲み取ってリードするのが凄くうまかった」と絶賛。
 
 これに対してアーチャールヤ監督は、「サーカスのシーンで、アーミルが40フィート上空で回転するシーンがあるが、(カメラに写り込むため)命綱もネットもないスタントに挑んだ。簡単そうに見えるが大変な技。それをさりげなくやってしまう彼は、本当に偉大な役者さ」と脱帽していた。(取材・文・写真:坂田正樹)

 映画『チェイス!』は12月5日よりTOHOシネマズみゆき座ほか全国公開。

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