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ホラーの鬼才アジャ監督、漫画『コブラ』実写映画化は「キャスティング難しい」

映画

『ホーンズ 容疑者と告白の角』アレクサンドル・アジャ監督(写真左)
『ホーンズ 容疑者と告白の角』アレクサンドル・アジャ監督(写真左)(C)2014 The Horns Project, Inc. All Rights Reserved.

 『ハイテンション』『ミラーズ』『ピラニア3D』などホラー映画の傑作を次々と生み出しているフランス出身の鬼才アレクサンドル・アジャ。ホラー映画界の貴公子と呼ばれることもしばしばだが、最新作『ホーンズ 容疑者と告白の角』では、ホラーの枠に囚われない大胆な世界観を繰り広げている。アジャ監督本人に、新たな挑戦に懸けた思いを聞いてみた。

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 本作は、スティーヴン・キングを父に持つ新鋭作家ジョー・ヒルの長編小説『ホーンズ 角』を、『ハリー・ポッター』(以下、ハリポタ)シリーズのダニエル・ラドクリフ主演で映画化した衝撃作。恋人メリン(ジュノー・テンプル)が殺害され、容疑者にされてしまったイグ(ダニエル)。苦悶の日々を過ごす中、彼の額に突如としてツノが生えだす。次第に大きくなっていくツノに恐れおののくイグだったが、そのツノは人に真実を語らせてしまう不思議な力があることを知る。

 ホラー監督と呼ばれることに少なからず抵抗があるというアジャ監督。「自ら進んでホラーを撮ろうと思っているわけではなく、自分が惹かれた物語のジャンルが、たまたまホラーだった」と説明。さらに、「極限の状況に置かれた主人公たちを観て、その世界に観客も入り込んでいく“観客没入型”が好きなんだ。これはジャンルに関係なく成立するもの」と強調する。今回の作品は、まさに主人公が八方塞がりの状況に置かれるが、「原作を読んで、映画作家としてワクワクした。固定ジャンルから一歩踏み出すきっかけを与えてくれた」と声を弾ませる。

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