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綾野剛「出し惜しみをしない」“俳優”として園子温監督へ挑んだアプローチ

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綾野剛「出し惜しみしない」 『新宿スワン』にかける思い
綾野剛「出し惜しみしない」 『新宿スワン』にかける思い クランクイン!

 「出し惜しみをしない。今回、龍彦を演じるにあたって心掛けたのは、どんなに過大な表現になっても、どんなに大げさになってもいいから、表現をとことんまで出し惜しみしないことでした。撮影当時32歳の僕から、19歳の龍彦の抑えきれないパワーを出すために」。劇中とは一転、落ち着いた眼差しで語る綾野剛。和久井健のベストセラー漫画を、鬼才・園子温が実写化した『新宿スワン』で、主人公の龍彦を演じた綾野剛が自身のアプローチを振り返る。

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 綾野の言葉通り、本作に登場するのはスマートに決めた綾野ではない。歌舞伎町を舞台に、水商売のスカウトマンとしてゼロから駆け上がり、自分がスカウトした女の子には幸せになってもらいたいと本気で考え、周囲の人々にぶつかっていく龍彦を、地毛を金髪に染めて、これまで見せたことのない表情で演じきっている。

 原作の和久井からは歌舞伎町をリサーチした膨大なレジュメを受け取った。「『僕が漫画を書く際に参考にしたものなんだけど』と。ライトなこともディープなこともすごく淡々と書かれていて、実際に新宿で起きていることにリアリティを覚えました。とても有難く読ませていただきましたが、ただ僕が龍彦を演じる際に参考にしたのは、あくまでも漫画の龍彦です。あとは園監督と作っていきました」と綾野。

 作品ごとに注目を集め、進み続ける園監督。本作でも衰えることのないエナジーを、綾野をはじめ、伊勢谷友介、山田孝之、沢尻エリカといった実力派の俳優たちを通じて突き付けてくる。「たくさんのスイッチやアプローチを用意して現場に行きました。僕だけでなく、きっとみんなもそうだったと思います。もちろんそれが全て活かされるような甘い現場ではないですが、園子温という名前だけで、みんなの取り組み方も最初から一段上がっていたというか、撮影前から園監督の名前だけで十分な演出になっていたと思います」と顧みる。

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