三浦春馬、『進撃の巨人』主演にプレッシャー感じるも「すべてが大切な経験」

マンガ・アニメの実写化作品は過去にも数多くあったが、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』ほど物議をかもした作品はなかったのではないだろうか──。全世界累計発行部数が5000万部を超える大人気コミックの実写映画がいよいよベールを脱ぐ。主人公エレンを演じたのは、若手俳優・三浦春馬。今年度最大の注目といっても過言ではない本作で、トップクレジットとして参加した彼に胸の内を聞いた。
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2011年12月に「『進撃の巨人』実写映画化」の一報が流れてから3年半。情報が少しずつ開示されるたびに、多くの反響を呼んだ。映画に参加するキャストたちもその目線は同じようで「実写化の話が動き出しているという噂は聞いていました」と三浦は当時を振り返る。そんな中、出演の話が舞い込んだ。「すでに撮り終えているのかなって思っていたので、台本を渡された時はびっくりしました。ただその時は『最前線の人物』という話で、具体的にエレンが主人公になるかも決まっていなかったみたいなんです」。
決定稿ではまぎれもなく主演はエレン、トップクレジットでの出演である。「当然プレッシャーはありました。世間の皆さんはどう感じるんだろうってね…。さらにエキストラさんを含めれば、延べ1500人以上の凄いエネルギーが動いている現場。その中で、自分が主演として何ができるのか、現場を和ませればいいのか、芝居に集中したほうがいいのか……ということを色々考えました」。
多くのことを胸に秘めて臨んだ現場だったが「結局、和ませたりするような余裕はなかったですね。とにかく自分のことで精一杯だったので、役柄に集中しようと……。次はもう少し余裕をもっていたい撮影に臨めるようにしたいですね」と苦笑い。それだけ三浦にとって『進撃の巨人』の現場はインパクトの強いものだったようだ。
一方で、このスケール感は三浦に多くのものをもたらした。「すべてが大切な経験でした。フルグリーンバックでの撮影やワイヤーアクションも経験できましたし、すごい人が動くスケール感を体験できたことによって、多くの人に支えられ、力の集結によって作品が出来上がるということも実感できた。この経験は大きかったですね」。