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押井守監督が語るアニメではできない実写の面白さ、米版『攻殻機動隊』に期待

映画

 劇中では、主演・清野が繊細かつ激しく魅力的に躍動している。「今回の作品は清野ありき。脚本はあったけれど、(清野演じる)藍という人物を彼女にはめ込もうとは全く思わなかった。彼女がどういう表情をするのか、それで方向性を考える。これはアニメでは絶対できないこと。実写は役者を撮ること。その面白さがここ数本実写を撮ってようやく分かってきた」と実写の魅力を語る。

 一方で、「以前はガチガチに寸分の隙もない映画を作っていたのだけれど、今は隙だらけの映画を作りたいと思っているんですよ」と明かした押井監督。「人によっては“あんたダメになったな”って言われることもあるんだけれど、隙がないと時間が流れないし、女優さんの顔だけ撮っていても、確実に物理的な時間とは無関係な時間が流れる。眺め飽きない表情や顔ってあるんだよね」。

 「実写向きかアニメーション向きかの決め手は素材」と語る押井監督。以前アニメーション化した『攻殻機動隊』がハリウッドで実写映画化される。「僕が作った当時は、アニメ以外ではできるわけないと思っていたけれど、今のハリウッドだったら実現可能なんじゃないかな。もちろんCGの技術だったら日本でもできる。決定的な違いはキャスティングだよね。素子は誰がやる? バトーは?」。

 作品自体には興味があるようだが「元々『攻殻機動隊』は僕のものじゃなく、原作者・士郎正宗のものだから。単純に完成を楽しみにしています。もし勘違いしているようだったら、思いっきりバカにしてやりますけれど、『スノーホワイト』の監督(ルパート・サンダース)なんだよね? 絵はキレイに撮るんじゃないかな(笑)」と押井監督ならではの視点で語ってくれた。(取材・文・写真:磯部正和)

 映画『東京無国籍少女』は7月25日より全国公開。

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