実力派ダンサー・黄帝心仙人、国際グランプリ受賞で世界が注目するパフォーマンス
さらに、ダンスグループ『タイムマシーン』をプロデュースしている黄帝心仙人にも話を聞いた。黄帝心仙人は、カンヌ国際広告祭のグランプリなど数々の広告賞を受賞し、今や世界中のクリエイターから注目されているダンサー。「日本で初めて20~30分のストーリーを披露するので、失敗はできないですね。頑張ります」と言葉は少ないながらも、静かに本番に向けて熱く意欲を語ってくれた。
3人に、それぞれ注目しているダンスグループを聞いてみた。伊藤は「『s**t kingz』ですかね。彼らはうまいんですよね~。ストーリーもあって格好いいうえ、最近面白いこともやるんですよ。僕らの市場を荒らさないでほしいんですけど(笑)」と、冗談を交えながらスタリッシュなダンスチームの名を挙げた。
YOSHIEと黄帝心仙人は二人とも『東京ゲゲゲイ』と答えた。奇想天外な世界観のダンスで知られるチームだが、YOSHIEは「非日常的な刺激を欲しているところは誰しもあると思うんですよね。とにかく笑いたいし、びっくりしたいので『東京ゲゲゲイ』が見たいです!すごい期待してます!」と、思いを寄せた。
今回はじめて日本で長編作品を上演することについて、改めて黄帝心仙人に聞くと、「国際交流という点でとても意義のある活動に参加できて本当に嬉しいです。異文化に触れ、そして価値観を揺さぶられることに毎回ワクワクします。ダンスがきっかけでそういった経験ができることも、このイベントのすばらしいところだと思います」と、プロジェクトへの敬意を込めた。今でも裾野が十分に広がっているダンス文化だが、このような催しに触れてみることで、またひとつ新たな視点を持つきっかけになるのかもしれない。(取材・文・写真:赤山恭子)
『DANCE DANCE ASIA‐Crossing the Movements』東京公演は10月28日(水)から11月1日(日)までの5日間、東京・世田谷パブリックシアターで開催。