クランクイン!

  • クラインイン!トレンド

井浦新、「心で芝居することで伝わる」 役へ込める愛情と責任

エンタメ

 本作の脚本は『セカンドバージン』で一大ブームを巻き起こした大石静が務める。大石とはフジテレビ系ドラマ『蜜の味~A Taste Of Honey~』以来、二度目のタッグとなった。井浦は自身に与えられた役について、「大石さんは、最初“新くんにはスナイパーの役をやらせてみたかった”っておっしゃっていたのですが(笑)、このような役になりました。想像の男性像で書いているというより、実際に僕の写真を机の前に貼って書いてくださっていたそうなんです。きっと“新にこんな芝居をさせてみたい”という大石さん目線での役に刷り込ませてくれているので、確かに難しいけど、どこかスッとなじんでくる感覚はありました」と、充実感をにじませる。

 そんな大石が、井浦のために書き下ろした長部瞭司という役をどのように咀嚼しているか、改めて問うたところ、「これまで、自分は瞭司に共感できないと言ってきたんですけど」と前置きし、しばし考えこんだ後、堰を切ったようにしゃべりだした。「大石さんもおっしゃっていたのですが、優しい男であればあるほど、根っこは熱くて強い心を持っている人かもしれない、と。自分の罪に対して罰を受けて立ち向かうのが強い男というわけではないのかもしれないな、と役を演じてから感じ始めました。最初にはなかった感情でした」と、役に入ったからこそ出てきた感情の幅や、理解の深度について口にした。

 「役への理解は、あからさまに芝居で出さなくても、感じた時点できっと何かしらで出ているんですよね。(役について)“感じている”という心で芝居をすることで、気持ちが伝わると思っています」。役への責任と愛情を深く持ち続けている井浦だからこそ、多くの視聴者は引き付けられ、その魅力の虜になるのかもしれない。(取材・文・写真:赤山恭子)

 NHKドラマ10『コントレール~罪と恋~』は、NHK総合にて毎週金曜日22時放送。

2ページ(全2ページ中)

この記事の写真を見る

関連情報

関連記事

あわせて読みたい


最新ニュース

  • [ADVERTISEMENT]

    Hulu | Disney+ セットプラン
  • [ADVERTISEMENT]

トップへ戻る