『ファンタビ』造形美術監督、「17個も作った」主人公のトランク そのこだわりとは
最新シリーズとなる『ファンタスティック・ビースト』だけでなく、『ハリー・ポッター』の全シリーズを手掛けているボハナ。小道具を作る際は、原作者であるJ・K・ローリングと話し合うのかと思いきや、「ローリングというよりは(ディヴィッド・)イェーツ監督かなぁ」と口にする。「ローリングは、脚本は手掛けているけど監督ではないからね。了承を得たり、話したりはするけど、僕ら(制作チーム)と密に相談するということはないよ」とのこと。
また、『ハリー・ポッター』といえば、大人気の小説があり、その小説を受けて映画というイメージがあるが、ボハナいわく「実は映画を作りながら、小説も作られていった感じ」と驚きの証言が飛び出す。「小説はたった1人の想像力で生まれるけど、映画は違うからね。彼女(ローリング)も自分ではない他人が、これをどう具現化していくのだろうという興味はあったと思う」と自身の考えを述べる。ゆえに「ローリングもある部分では、映画の影響も受けているかもしれないよね」と茶目っ気たっぷりに語った。(取材・文・写真:ほりかごさおり)
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』は11月23日より全国公開。