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安済知佳×長谷川育美が語る『グノーシア』――人狼的心理戦と広がる“未知の宇宙”

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テレビアニメ『グノーシア』インタビューより(左から)長谷川育美、安済知佳
テレビアニメ『グノーシア』インタビューより(左から)長谷川育美、安済知佳 クランクイン! 写真:吉野庫之介

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 10月11日24時より放送がスタートするテレビアニメ『グノーシア』は、ゲーム開発集団・プチデポットが手がけた“人狼”ベースのSFアドベンチャーが原作。星間航行船D.Q.O.に紛れ込んだ未知の敵・グノーシアを巡り、乗員たちは疑心暗鬼の中で毎日1人をコールドスリープに送る。人間側の勝利には正しい判断が不可欠だが、主人公・ユーリはどんな選択をしても必ず“1日目”にループしてしまう――。極限の心理戦とタイムリープが交錯する物語に挑むのは、ユーリ役・安済知佳とセツ役・長谷川育美。二人に作品への想いを語ってもらった。

【写真】安済知佳×長谷川育美、鮮やか衣装で魅せる撮りおろし

■“未知の宇宙”を読み解く喜び――二人が感じた『グノーシア』の魅力

――謎や心理戦の多い『グノーシア』ですが、シナリオを読んだ際の印象は?

安済:原作の流れは知っていましたが、それをどうアニメ化するのかが楽しみでした。実際に台本を読むと驚きや発見が多く、読み物としても面白くて毎回ワクワクしましたね。ゲームではプレイヤーそれぞれが自分の“宇宙”を作り上げていくイメージなんですけど、アニメでは“ユーリの宇宙”が広がっていく。そのまだ誰も知らない世界を先に体験できるのが楽しかったです。

次の話数の台本が渡される度に、「次はこうなるんだ!」と読み物としても楽しませてもらいました。ユーリと同じように戸惑いながら物語に向き合う感覚で、心理戦の重さよりも謎を追いかけるワクワクが大きかったですね。

長谷川:私も毎回ワクワクしながら読みましたが、まず“今この世界で何が起きているのか”を整理する必要があって、それが他作品にはない特徴でした。状況を理解してから感情に入っていくので、頭をフル回転させていましたし、現場でもキャスト同士で確認し合っていました。

駆け引きの面白さはもちろん、全15人のキャラクターにしっかり見せ場があるのも魅力。原作プレイヤーなら「きた!」と思える場面も多く、私自身も「ここでこのシーン!」と楽しみながら台本をめくっていました。

テレビアニメ『グノーシア』キービジュアル第2弾(C)Petit Depotto/Project D.Q.O.
――ユーリとセツを演じる際、特に大切にしたポイントは?

安済:『グノーシア』のキャラクターって本当に濃いんですよ。ゲームのビビッドな色彩そのままに、みんな強烈な存在感を放っていて。だから私は、どんな相手とも自然に馴染める“キャンバス”みたいな存在でいたいなって思ったんです。現場ではよく「白米になりたい」なんて言ってました(笑)。どんなおかずにも合うように、みんなを引き立てられる存在になれたらって。

ユーリ自身もすごく素直で一生懸命な子なので、演じていて応援したくなる瞬間がたくさんありました。視聴者のみなさんにも、ユーリを通して一緒に宇宙へ飛び込むような感覚を楽しんでもらえたら嬉しいです。

長谷川:セツは軍人ということもあって、常に冷静で、どんな状況でも落ち着いて判断できるキャラクターなんです。ユーリを少し特別な立場から見守っているのも印象的で。でもそのぶん感情が大きく動くことは少ないんですよね。だからこそ、セツがちょっと揺れた時の気持ちの変化や、「ここで動くんだ」という瞬間をちゃんと掴めるように意識して台本を読んでいました。

それにセツって、見ている人にとっても“安心感”を与えてくれる存在だと思っていて。「セツがいるから大丈夫」と思える拠り所みたいな。そこは特に大事にして演じました。

――キャラクターが元々かなり濃いのに加え、キャスティングも絶妙で、声優陣の個性がそのまま役に重なっていると感じました。

安済:本当にそうなんです。第一声を聞いた瞬間に「ああ、ピッタリ!」って納得できて、そのうえで想像を超える表現をみなさんがされているんですよね。キャラクターの魅力をさらに引き立ててくれるから、聞いていてすごく気持ちよかったです。まるで「こういう風になるんだ」って答え合わせをしているような感覚でした。

長谷川:よくぞここまで集められたなって、感動しますよね。

(左から)長谷川育美、安済知佳
――収録中、「この人のキャラ立ちがすごい」と思った瞬間は?

長谷川:私が特に印象に残っているのは、花澤香菜さん演じるオトメちゃんです。かわいらしいキャラクターなんですけど、驚いたり笑ったりする時のリアクションが、台本だと「キュキュキュキュキュ」みたいな擬音しか書かれていなくて。でも、花澤さんがそこにすごくコミカルなニュアンスを乗せて、オトメちゃんという存在を一気に魅力的にしていたのが本当に楽しくて。

安済:テストの時、想像以上すぎて笑っちゃいました(笑)。そのあと自分のセリフが言えなくなるくらいで……。本番では「無の心」で、ユーリの気持ちを保つように必死で挑んだのを覚えています。

それから、しげみち役の関智一さんもすごかったです。「自由にやってください」と言われた瞬間の振り幅の大きさ、その自由さをちゃんと成立させてしまう力に圧倒されました。掛け合いしている時間も楽しかったんですけど、それ以上に「もっと見ていたい!」と心から思える瞬間がたくさんあって、個人的にもすごく勉強になりました。

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