安済知佳×長谷川育美が語る『グノーシア』――人狼的心理戦と広がる“未知の宇宙”
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――タイムリープの要素も魅力の本作ですが、もしご自身が「やり直し」できるとしたら、人生のどの瞬間に戻りたいですか?
安済:私は……ないですね。
長谷川:え、ないんですか?
安済:だって怖いじゃないですか、戻るの。やり直したとしても成功するかわからないし。戻るなら昨日の夜くらいがちょうどいいかな。「もうちょっと早く寝ればよかった」とか、「朝ゆったりしすぎたな」とか。そのくらいなら巻き返せるけど、大きなやり直しはちょっと……。
長谷川:なるほど。たしかに戻ったら全然違う人生になっちゃいますもんね。よっぽど「今とは別の道に行きたい!」って思うなら別ですけど。
安済:そうそう。本当に大きな目的があって、それを叶えるためなら「10歳まで戻る」とかもわかるけど、今のところは……戻るのはちょっと怖いかも。
安済知佳
長谷川:私は小学校3〜4年生くらいに戻りたいです。その頃から食欲が止まらなくなって、もう“無限”に食べちゃって。ずっとふくよかだったんですよ。それを制御したい(笑)。
安済:子どもの頃に制御するのは難しそう……。
長谷川:でも私はもう好き放題食べちゃって。
安済:でもさ、ホルモン的に食欲が増すのって中高生ぐらいじゃない?
長谷川:じゃあ中高までは好きに食べて、20歳前くらいから意識改革ですね。運動するとか気をつけるとか。そこを何もやってこなかったので。
安済:なるほど、そこなんだ。
長谷川:今になってはもう変えられないです。無理(笑)。
安済:でも前に「すごい食べる」って聞いたけど、全然そんなふうに見えないよ。
長谷川:昔は本当に“無限”でした。今はさすがにお腹いっぱいになるけど、20歳の頃は限界がなくて。いくらでも食べられちゃって、ちょっと怖いくらいでした。
長谷川育美
――最後に、第1話で特に注目してほしいポイントを含め、放送を楽しみにされているみなさんへメッセージをお願いします。
安済:ゲームをプレイしている方には、あの世界が“解像度高く3Dになった”ような感覚をぜひ味わってほしいです。ゲームでは一枚絵として見ていたものが、アニメではぐるんと広がって立体的に感じられて、本当にワクワクしました。
そして“音”も大きなポイントです。『グノーシア』はゲームでも音楽やBGMがとても魅力的でしたが、アニメでも「うわっ!」と思わず反応してしまう瞬間がきっとあるはずです。
特に第1話では、ユーリやセツたち最初の5人が“動いて、喋る”感動をぜひ体験してほしいですね。ゲームを知っている方には夢がかなう瞬間になると思いますし、初めて触れる方は「ようこそ『グノーシア』へ」という気持ちで、まずはただ楽しんでもらえたら嬉しいです。少し複雑に見えても、映像の美しさと物語の力が必ず心をつかんでくれると思うので、そのまま最後まで夢中になって見てもらえたらと思います。
長谷川:まずは『グノーシア』の独特な世界観にたっぷり浸ってほしいです。アニメでは舞台が“一つの空間”に凝縮されていて、物語もその場所を中心に進んでいきます。だからこそ第1話を見れば、「こういう雰囲気なんだ」と空気感をしっかり感じ取っていただけると思います。
それから、第1話のセツは説明役としてすごく頑張っているんです。今後の物語を楽しむうえで「この場で何をすべきか」を言葉にしてくれているので、そこはぜひ注目して聞いてみてください。ルールや目的が見えてくると駆け引きの面白さも一層深まります。ぜひ第1話から、その濃密な世界を楽しんでください。
(左から)長谷川育美、安済知佳
(取材・文・写真:吉野庫之介)
テレビアニメ『グノーシア』は、10月11日から毎週土曜24時よりTOKYO MX、BS11ほかにて順次放送開始。ABEMA、dアニメストアにて地上波同時配信。