松坂桃李&菅田将暉、互いにしかできない経験と楽しさ実感 『キセキ』で演じた兄弟役

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スクリーンでの活躍が目覚ましい俳優・松坂桃李と菅田将暉。実は所属事務所が同じ、特撮ドラマシリーズ出身、未だ20代にしてタイトルを背負って立つことが多く、歩んできた道が似ている二人だ。W主演を務めた映画『キセキ -あの日のソビト-』では、兄と弟という新しい関係性で物語を引っ張った。共演に際して、「菅田でしか経験できないような楽しさがあった」、「役者業の中で常に目の前に背中がある桃李くんとの共演は、特別な時間でした」と両者が表現した、ともに過ごした時間について話を聞いた。
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『キセキ -あの日のソビト-』は素顔や本名を明かさないグループとしてデビューしたGReeeeNの大ヒット曲「キセキ」が誕生するまでを、事実に基づいて描いた物語。ミュージシャンを志し悲願のメジャーデビューのオファーを受けた兄・ジン(松坂)だったが、レコード会社との埋まらない溝にストレスを感じ低迷していく。そんな折、弟のヒデ(菅田)が仲間と趣味で作った楽曲に才能を見出し、ジンはプロデューサーとして制作の指揮を執ることになる。
特に若い層から絶大なる支持を受けるGReeeeN。実在するミュージシャンを演じることについて、松坂は、「実際にお会いすると、JINさんは男から見ても格好いい方。引きつけられる魅力は作品に入る上でしっかりと持ちつつ、ストレートに音楽に携わり続けていきたい思いを、ものすごく大事にしました」と、妥協ではなく折り合いをつけた生き方を選択したJINに敬意を払った。菅田も、「HIDEさんは歯医者をやりながら年間100曲以上作っているわけで、当たり前のレベルがすごく高かった。二兎追う者が二兎を得た凄みは何かと考えたとき、楽しむ感じかなと思いました」と、演じる上でのヒントを明かした。