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松坂桃李&菅田将暉、互いにしかできない経験と楽しさ実感 『キセキ』で演じた兄弟役

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 見どころのひとつを挙げるならば、二人の歌唱シーンだろう。メタルの楽曲ながら、メロディアスに聞かせてくれる松坂の甘い歌声が印象に残る。本人は「今まで味わえないような経験ができましたが、それ以上に1曲歌うだけですごく大変だと実感して。作品をやってから、音楽を奥のほうまで楽しめる感覚ができた気はします」と充足感をあらわにした。

 菅田も、横浜流星、成田凌、杉野遥亮らと声を合わせる中でリードボーカルとして透き通るような美声を披露した。CDデビューまで企画が大きく動いたわけだが、「僕は音楽に対してリスペクトがあるからこそ、簡単にミュージシャンの世界に手を出すのは(どうか)という気持ちもありつつ“せっかくなので”とトライしました。冷静に考えてみると、今の時代にミュージシャンが顔を隠して曲だけの力でやってこられるのは、結構なことですよね」と、改めてGReeeeNというグループが支持されることを讃えた。

 松坂も菅田も、若いながらにして頭を張ることが多く、すでにその背中を目がけて追っている後輩が少なくない。2016年は映画だけで9本の出演を経験した菅田だからこそ、見える景色はあるのだろうか。菅田は、「確かに最近そういうことが多々あります。僕は事務所内でもずっと一番年下で、唯一の10代っていう感じでした。でも、気づけばもうすぐ24歳になるし、バラエティに富んだ次の後輩がいっぱいいる。小さい頃に自分がテレビで見ていた格好いい先輩方のように、自分らしくいられたらと思います」と、記憶を反芻するように語った。

 GReeeeNは普通の男の子でいることに重きを置き、現在の立場を築いた。芸能界に入らず普通の男の子として存在する道は、松坂にあったかと問うと、「会社員になっていたと思います。大学では経営学部だったので、将来、何かの企画を考えたり、パワーポイントを使ったりするかなって(笑)」と架空の第二の人生を語った。地に足のついた発想に、「え!想像つかない、すごいなあ!」と菅田が目を丸くする中、松坂は、「本当にこの世界に入ることが予期せぬ出来事だったんですけど…でも今は出し惜しみなくやりたい。常に自分の全力というか、経験したこと、考えうることを、全部出す感じでいたいです」と、役者としてのさらなる広がりを期待させてくれた。(取材・文・写真:赤山恭子)

 映画『キセキ -あの日のソビト-』は絶賛公開中。

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