『ラ・ラ・ランド』R・ゴズリング、「ここまで反応があるとは」世界中の高評価に驚く
「最初、高いヒールのままエマは踊っていたんだけど、やっぱり踊れなくて。もともとベンチに座る振りつけはあったんだけど、座る理由がなかったんだ。振付師が“そこで靴を履き替えるのを入れたらどう?”って提案して、デイミアンは取り入れるだけではなくて、ひとつのシーンのポイントになるようにしたんだよ。現実的なシーンに変えたことで、ミュージカルにある薄っぺらなキャラクターじゃなくて、本当に生きている人間にできたんだと思う」。
オスカー前哨戦とも言われるゴールデン・グローブ賞で歴代最多の7部門を受賞、まもなく行われる米アカデミー賞では史上最多タイの14ノミネートを果たし、否が応でも期待がかかる『ラ・ラ・ランド』。この状況は喜ばしいかとライアンに尋ねると、「最初は、戦うぞ!この映画を守ってやろう!って気持ちでいたんだけど、こんなに素晴らしい反応があって本当にびっくりしているよ」と表情をほころばせた後、「これまで出演した映画でも、誇りに思う気持ちでいたことがあったけど、全然受けなかった作品もあった。観客や批評家に受けるかどうかは、指標にはならないこともある。僕は『ラ・ラ・ランド』が大好きだし、誇りに思っているよ!」と、賞云々以前に作品への愛を熱心に話した。(取材・文:赤山恭子)
『ラ・ラ・ランド』は2月24日より全国ロードショー。