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舞台女優から新しい世界へ、昆夏美の可能性を広げた『美女と野獣』吹替版への挑戦

映画

 ところで、テープが擦り切れるほどアニメーション版をヘビロテしていたという昆だが、なぜそこまで『美女と野獣』に惹かれるのだろうか。

 「一番は、(作曲家の)アラン・メンケンさんが奏でる音楽の美しさですね。心にスーッと入ってくるバリエーション豊かなメロディーは本当に素晴らしい。とくに、反目し合っていたベルと野獣が心を通わせ、主題歌とともにダンスを踊るシーンは、曲を聞くだけで泣いてしまう」と絶賛。さらに、「人に変わり者と言われても“私は私”と凛としているベルの生き方は女性の憧れ。しかも、そのベルをエマさんが演じると聞いたときはピッタリだと思いましたね。全ての表情に美しさと力強さと聡明さが感じられ、自立したベルの姿に重なる」と言葉が止まらない。

 デビュー6年目にして、初めて映画の吹替えという分野に挑戦した昆。「これまでミュージカルや舞台しか知らなかった私が、まさか声優に挑戦できるなんて思ってもみませんでした。最近、歌手活動もやらせていただいているのですが、まったく違う街からやって来た転校生のような気分」と胸の内を告白。「でも、“声優ってこんなに楽しんだ!もっといろんな可能性を広げてみたい”と思えたのは、今回、ベル役を経験したからこそ言えること。新しい世界への怖れよりも、飛び込んでみる勇気を持つことの大切さを改めて学ばせていただきました」と声を弾ませる。仕事に対してどこまでも真摯に向き合う昆。ミュージカル界の兄と慕う野獣役・山崎との愛に溢れた掛け合いも楽しみだ。(取材・文・写真:坂田正樹)

 映画『美女と野獣』は4月21日より全国公開。

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