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松井玲奈、「逃げてばかりいた」過去 数多くの叱咤を受けて得たこと

映画

 劇中、「辞めることと逃げることは違う」というセリフが出てくる。本作のテーマの一つとなる考え方だが「私は過去を振り返ると、逃げてばっかりいました。飽きっぽいので無理だと思うとすぐ辞めちゃっていたんです。でもSKE48を卒業したときは、自分のやれることはすべてやれたと思ったので、次のステップに移ることを選びました。もともとお芝居がやりたくて芸能の世界に入ったので、辞めることは前に進むことでした。いまは走り出し始めたばかりですが、自分にとってとても大事な場所なんだなって実感しています」と笑顔で語った。

 “大事な場所”だからこそ厳しいこともある。飯塚監督からは、数多く叱咤激励を受けたという。「大切なシーンを2回撮ることになったのですが、1回目と2回目で全然違う感情になってしまいNGになってしまったんです。その時、飯塚監督から『俳優部がNGを出すと全部やり直しになる。何回もできる芝居じゃない場面なので、決めるところはしっかり決めないとダメ』ってガツンと言われました。でもダメなところをしっかり言ってもらえるのはありがたいです」としっかりと前を向く。

 「この映画の現場を経験して、役の掘り下げ方を深く考えるようになりました」と語った松井。「わたしが演じたアカコは、あまりバックボーンが描かれていませんが、どういう人生を歩んできたかをしっかり考えていくことによって、まったく違う感覚の表現が生まれることがあったんです。改めてお芝居って面白いなって実感しました」としみじみ。不安いっぱいで臨んだ『笑う招き猫』の撮影だったが、女優としてとても大切なことを得られた現場だったようだ。(取材・文・写真:磯部正和)

 『笑う招き猫』は4月29日より公開中。

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