岡本夏美、進学せず「芸能界で生きていく!」 高校卒業を分岐点に

麻雀プロの二階堂亜樹による原案を基に、主人公の少女・亜樹が個性的な雀士たちと織りなす人間模様を描く『女流闘牌伝 aki-アキ-』が6月3日に全国公開を迎えた。本作で主演を務めたのは、モデル・女優として活躍中の岡本夏美だ。この春に高校を卒業し、芸能の世界ひとつで生きていくことを決めた岡本に、本作への思いや、演技との向き合い方、そして芸能界で生きていく覚悟を決めた背景などについて話を聞いた。
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撮影は10日間という過密日程となったが、岡本は「みんなが全力疾走している感じがすごく面白くて」とにっこり。続けて「大勢で作るのも好きで、そういった作品でしか味わえない環境もありますけど、こうやってこじんまりと、意見を交換しながら作っていくのも好きだなと思いました。もう一度、この規模で映画を作りたいです」と本作への深い愛情をのぞかせる。
今年3月に高校を卒業したことについて、「学業はデビュー当時から一緒に歩いてきたものだったので、それがなくなる不安とか、学生としてもらっていたお仕事もあったので、そこがポロッと抜けちゃう、頼れる場所がないとは思いました」と述懐。卒業を控えた時期は、「すぐに泣いてました(笑)」とのことで、「高校卒業が分岐点にもなるというか。皆はもう大学が決まってて、私は進学しないと決めていたので、一つのものがなくなってしまうことの不安とか、周りを見て比べちゃったりとか。評価を気にすることもありました」と苦悩を明かす。
そんな彼女に救いを与えたのが、本作で演じた亜樹だった。15歳にして麻雀で食べていくことを決意する少女は、芸能界で生きていくことを決心した岡本自身と、ぴったり重なった。「失敗してもいいのかなって思ったんです。亜樹ちゃんも失敗したり、負けたり、何かの出来事をきっかけに考え方が変わって、前向きになったり、成功したりしているので、そういう気持ちも大事だなって。『失敗を恐れない』って、言葉にすると簡単なんですけど、そういったことを本作で感じたので、観客の方にも酌みとってもらえたらなって思います!」。