マキタスポーツ、監督業に強い関心「圧倒的な存在を撮ってみたい」
さらにマキタはミュージックビデオなどの監督を務めることもあるが「映画監督にはとても興味があります。現場監督もそうですが、僕は編集に興味があるんです」と語ると「すべての監督が等しく感じていることだと思いますが、天然の存在感を持っている人に惹かれますよね。すごく緻密に計算されたお芝居をされる人も大切ですが、圧倒的な存在を撮ってみたいという欲望はあります」と明かす。
「撮ってみたいジャンルは?」という問いに「コメディ」と答えたマキタ。お笑い芸人から映画監督という存在では、北野武監督が思い浮かぶが「たけしさんはたけしさん。ちょっと特殊な方で比類するものがない存在です」と述べていた。
劇中に登場する伊賀忍者は「欲にまみれた虎狼の族」と表現されているが、マキタにとって現在もっとも強い“欲”を聞くと「子どもを思い通りにしたいという欲ですかね」と回答。「いま長女は高校1年生でまさに思春期。もちろん恋もすると思うのですが、僕の知らないところで付き合って欲しくないとか、そういう思いが強いんです。もちろん、僕も子どものころ、そういう親の管理に抵抗してきたのですが、実際親になってみると、管理したくなる。親のエゴなんですけれどね」とユニークな“欲”を披露してくれた。(取材・文・写真:磯部正和)
映画『忍びの国』は全国公開中。