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ダニエル・ラドクリフ、ゾンビを超える死体役に挑戦!「前例がないから自由にやれた」

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『スイス・アーミー・マン』ダニエル・ラドクリフ インタビュー
『スイス・アーミー・マン』ダニエル・ラドクリフ インタビュー(C)2016 Ironworks Productions, LLC.

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 『ハリー・ポッター』シリーズ終了から約6年、まるで“魔法”から解き放たれたようにエキセントリックな役に果敢に挑み続けるダニエル・ラドクリフ。最新作『スイス・アーミー・マン』では、なんとオナラが止まらない?謎の死体役を怪演している。ついにここまで来たか!と思わず唸ってしまうキャラクターのどこに惹かれ、どう演じたのか、ダニエル本人に直接話を聞いた。

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 本作は、2016年のサンダンス映画祭で監督賞をはじめ、数々の映画祭で注目を浴びた異色のサバイバル・アドベンチャー。無人島で遭難したハンク(ポール・ダノ)が、海辺に打ち上げられた謎の死体メニー(ダニエル)と共に生還を目指す破天荒な冒険を活写する。メガホンを取るのは、本作が長編映画デビューとなるMVディレクター出身のダニエル・シャイナート&ダニエル・クワン(通称:ダニエルズ)。

 男性同士の濃厚なラブシーンが話題を呼んだ『キル・ユア・ダーリン』や、頭に奇妙な角が生えてしまう青年役に挑んだ『ホーンズ 容疑者と告白の角』など、王道を歩んできた国民的スターなら尻込みしそうな役でも、ダニエルはひるまない。そして今回挑んだのは、オナラガスによるジェット噴射や研ぎ澄まされたカッター歯、雨水を体内に蓄えられる水筒機能など、まるでスイス・アーミー・ナイフ(十徳ナイフ)のような万能性と“心”を持った得体の知れない死体役だ。

 オファーを快諾したというダニエルは、「物語やキャラクターの設定を聞いただけでワクワクしたよ。最初はサミュエル・ベケット(『ゴドーを待ちながら』などの戯曲・小説家)のような世界観を想像していたけれど、完成作品を観たとき、その壮大さに驚いた。自分が思っていた以上にスケール感のあるサバイバル・バディ・ムービーになったと思うよ」と満足そうに語る。

 ただ、役作りに関しては、過去にお手本がないだけに、かなり悪戦苦闘したというダニエル。「最初に“おかしいな”と思ったのは、死体だけれども生きている、でも、ゾンビのようには動けない、という点。前例がなく、実に奇妙なキャラクターなので、どう演じていいか悩んでいたら、友達から“前例がないなら、間違いようがないじゃないか。みんなが観たいと思う娯楽性があれば、絶対に成立する”とズバリ指摘されて、目が覚めた」と述懐。「それからは監督たちと相談しながら、自由にのびのびと演じることができたよ」と笑顔がこぼれる。

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