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カンヌ受賞『万引き家族』で世界を魅了 子役・城桧吏はどんな子?

映画

城桧吏『万引き家族』インタビュー
城桧吏『万引き家族』インタビュー  クランクイン!

 第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で、最高賞パルムドールを受賞した映画『万引き家族』。1997年の今村昌平監督作『うなぎ』以来21年ぶりという快挙となったが、本作で力強さと脆さを持った少年・祥太を演じ、観客に強いインパクトを与えたのが11歳の小学生・城桧吏(じょうかいり)だ。

【写真】初々しい姿を見せてくれた城桧吏

 7歳のときにスカウトされ、数多くの人気俳優が在籍するスターダストプロモーションに所属した城。そこから、いろいろなレッスンをしながら、オーディションを受け、今回の作品に抜てきされたという。

 本作でメガホンを取った是枝裕和監督は、オーディションにやってきた城を一目見た瞬間、魅力を感じたと述懐していたが、城は「撮影と同じで、オーディションも台本がなくて、その場で『○○と言って』とか『今、車の中にいるから』というように言われて演技をしました。受かりたいという気持ちがあったので、全部出し切りました」と悔いがないオーディションだったという。

 その後1~2ヵ月して、合格の知らせが城の元に届いた。「飛び上がるぐらいうれしかった」と胸の内を明かす。撮影当初も「大人がたくさんいて緊張していた」と語っていたが、「後からスタッフさんやキャストの方たちと仲良くなって話すようになってから、緊張はなくなりました」と周囲の人間のサポートに感謝する。

 中でも父親役のリリー・フランキーと安藤サクラとはたくさん話をしたそう。「リリーさんはすごく優しいんです。寒い日はカイロで耳を温めてくれたり、肩をもんでくれたりしました。安藤さんも面白い歌を歌ってくれて、それを学校で歌ったら盛り上がりました」と楽しそうに語る。

 城が演じた祥太という役柄については「台本をもらっていなかったので、準備はできなかったのですが、万引きをすることが普通のことだったのが、途中から『悪いことなんだ』と気づいて変わっていきます」と捉えていると「是枝監督はとても優しくて、分かりやすく指導してくれました」と撮影を振り返った。

 何もかもが新鮮で楽しかったという撮影。一方で、俳優という仕事の大変さも垣間見えたという。「ほとんどが冬に撮影したのですが、大雨のシーンでは、本当に雨が降ってきて、その中で、お芝居をするのは難しいと思いました。役者さんはすごいなと思いました」。

 「趣味はゲーム。クラスでは“人狼ゲーム”が流行っています」と無邪気に答えた城。「今後はアクションやホラーをやってみたいです。ワイヤーで空を飛ぶのとか、普段はできないので楽しそう」と目を輝かせると「目標にするのはリリーさんです。一緒に撮影して、優しくて笑わせてくれるし、そういう俳優さんになりたいです」と大先輩に憧れを抱く。

 11歳にしてカンヌデビューし、しかも作品はパルムドールを受賞。周囲からも「すごいね、いい作品に出させてもらったね」と大きな反響があったことを明かす。取り巻く環境は一変したと思われるが「いつもの自分でいること。その方が落ち着くんです」と大人びた一面も見せてくれた。(取材・文・撮影:磯部正和)

 映画『万引き家族』は6月8日より全国公開。

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