小林幸子、「思い込みは捨てる」芸歴50年を支えるハングリー精神
新潟から東京へ上京し、デビュー曲は大ヒット。しかし「天才少女歌手と持て囃されたのに、1年でぱたっと売れなくなったんです」と苦難も経験。「可愛がってもらうにはどんなことをしたらいいんだろうと芝居をするわけです。大人の顔色を見る子供でした…」と思いを馳せるも「今となっては、物凄く勉強になったと感じています」と感慨深げに語る。
そんな小林がキャリアを送る中で大切にしてきたのは「諦め」と「覚悟」だそうで「『諦める』の語源は、明らかに極めるということなんです。ダラダラやって疲れて諦めるのは、自分が弱いだけの話で、本当に諦めるというのは、『ここまでやってやり切ったんだけれども、自分ではもうできない』と感じることなんです」。
「大きいことも小さいことも一緒で、全てそう。今日のお仕事を受けるのも、ちゃんと覚悟してから、きちんと話そうと思いました。そういうことが大事だと、私は思います。いつもステージをやっていて、『ああ、歌い切っちゃったな。明日は声が出なくなるかもしれない』と思っても、『いいや!』と思うんです。次の日には困ったなと思うんですけど、それが困らない。声が出るんです。いや、出るんじゃなくて、出すんです(笑)」。自分が楽しむとともに、観客を楽しませるエンターテイナーとしてのひた向きな姿勢が滲み出る小林の言葉からは、50年以上にわたって芸能界の第一線にいる理由が伺えた。(取材・文:岸豊)
TVアニメ『Cutie Honey Universe』は、TOKYO MXにて毎週月曜19時放送。ほかAT‐X、J:COMテレビ等にて放送。
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