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北川景子、『西郷どん』を振り返り、篤姫から「たくさんのものを得た」

エンタメ

 物語も佳境を迎え、ますます注目度が高まっている大河ドラマ『西郷どん』(NHK総合/毎週日曜20時ほか)。物語序盤の鹿児島時代には西郷隆盛への淡い恋心を持った女性として描かれ、その後、徳川家の輿入れと、要所要所で登場して話題を呼んだ北川景子が演じる篤姫が、23日放送の第36回で再度登場を果たした。先日、撮影はクランクアップ。「寂しい」と本音もこぼした北川景子に、1年に渡った本作を振り返ってもらった。

【写真】『西郷どん』、篤姫を演じる北川景子

 「私が出演させていただくのは、物語のキーとなるポイントだけでした。なので、1話で1年、3年と時間が進んでいました。鹿児島で於一を演じたと思ったら、翌月には輿入れをして御台所になっていたり…。身なりもどんどん変わっていきます。そんな中、キャラクターとして違和感のないように見ていただくことが私の中の課題でした」。

 そして第37回では、北川演じる篤姫は、西郷と勝海舟の交渉の裏で「無血開城」のために尽力する姿が描かれるが、北川は撮影を前にさまざまな演技プランを思い描いて臨んだという。

 「篤姫と西郷さんは輿入れ以来の再会でした。なので、どれくらい大人な篤姫になればいいのだろうということはすごく悩みましたね。それこそ、かつらやお着物という外見的なことから、声をどれだけ低くすればいいのかということまで…。急に大人になりすぎて誰だか分からないということにならないよう、すごく気をつけようと思っていました」。

 しかし、実際には「お稽古場で(西郷役の)鈴木(亮平)さんと再会のシーンをさせていただいたときに、立場のことよりも、再会を喜ぶ気持ち、どこか感慨深い気持ちが最初に出てきました。それで、その気持ちを視聴者の皆さんにもお伝えしようと」その場の感情を優先して演じた。

 第37回の「無血開城」(30日放送)を持って、『西郷どん』の撮影をクランクアップした北川。「終わりたくなかった」と寂しそうに笑うと、「鈴木さんのように毎日撮影していたわけではなく、飛び飛びの撮影でしたが、それでもずっと『西郷どん』は観ていましたし、いつ呼ばれても気持ちが切れていないようにという意識はずっと持っていました」と明かす。

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