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池田エライザ、新人の“貧乏時代”を「絶対忘れません」

映画

 「『エスパー』の撮影で豊橋市にいたころです。一番お金がない時期でした(笑)。日々どうやって食べていこうかなと悩んでいました。東京から豊橋まで移動するのに新幹線でお金を使って、残りのお金でカレーうどんを食べたかったけど、足りなくて食べられなかったのをよく覚えています。あのころ、共演した深水元基さんやマキタスポーツさんが『ファミレス』という名前の焼肉屋さんによく連れて行ってくれました。あとは弁当を持ち帰っていました(笑)」。


 貧乏時代は「苦労した感覚はないです。楽しかったです」とキッパリ。「お金がないという負荷がかかったとき、お金が天使に見えるのか、悪魔に見えるのか。いろんなことをぐるぐる考えました。どれだけお仕事に恵まれるようになったとしても、それだけは絶対忘れないようにしています」。

 仕事で多忙になってから経験した高い買い物はギター。ボブ・ディランも手にしていたギブソンの名器「SJ‐200」を、約100万円奮発して購入した。「ずっと欲しかったんです。ロケで行った大阪のギター屋さんでたまたま見つけました。いや~、お金で苦しんでいたころの自分に、この話を聞かせてやりたいです。『そのギター、高かったけど買ったんだぞ!』って(笑)。本当に、命を買うような気持ちでした。一生付き合っていきたいです!」。(取材・文・写真:桜井恒二)

 映画『億男』は、10月19日より全国公開。

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