気鋭監督による心理スリラー、撮影の苦労は犬!? 「13歳の老犬で…」
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撮影で苦労した点を聞くと、資金面やロケに加え、「犬の演出」という回答が返ってきた。ポールの一家には飼い犬がいるのだが、なんでも撮影では現場に13歳の老犬が連れてこられたそう。「森の中を走らなければいけないシーンなのに、よたよたと森の中を歩いていくわけだ。なんで13歳にもなる犬をこんなシーンに連れて来たんだって、僕は一瞬カチンときたのだけど(笑)」と思わぬ苦労があったようだ。結局ダブルの犬を使って撮影されたそうだが、今度の犬は元気すぎたため、ロープで制御するのが大変だったとか。
『イット・カムズ・アット・ナイト』は「れっきとしたホラー映画や、ハラハラする恐怖映画ではない。いろいろ考えさせる映画で、観客が観てそれぞれに解釈してくれれば僕にとっては嬉しい」と話すシュルツ監督。日本で公開されることについて、「行ったこともない日本という国で自分の映画が公開されるというのは、にわかには信じがたい状況ですが、今、そういう状況が起こっているということに感動しています」とメッセージを寄せてくれた。(文・川辺想子)
映画『イット・カムズ・アット・ナイト』は全国順次公開中。