神谷浩史、『おそ松さん』6つ子メンバーへの感謝とプレッシャー
過去の世界へ迷い込むという内容にちなみ、「このときがあるからこそ、今の自分がある」という経験について聞いてみると、「声優をやらせてもらっていて、唯一いいことだなと思うのは、どんな経験も無駄にはならないということ」と告白。「僕は、成長するためには経験からしか学べないと感じていて。二度、三度とミスをしても学べないことだってありますよね。でも、そういったミスや、バカなこと、怒られた経験だって、きっと生きていく上ではそうだと思いますが、声優という仕事は特に、どんな時間も無駄にはならない気がしています。例えば、僕はとてもネガティブな人間なので、『さよなら絶望先生』の糸色望は、きっと僕が一番上手にできるだろうと思えた唯一の役です。あとひねくれたポジティブさを持っている『しろくまカフェ』のペンギンさんもかな?(笑)声優というのは、あらゆる経験を糧にできる仕事です」。
ストイックな彼の姿勢を感じるとともに、全力で“見たことのない世界”を表現してくれる本シリーズの劇場版が、ますます楽しみになった。(取材・文:成田おり枝 写真:祭貴義道)
映画『えいがのおそ松さん』は全国公開中。