杏、子育てと両立の“時短撮影”に「感謝」と「プレッシャー」

現在放送中の日本テレビ系ドラマ『偽装不倫』で、出産後初、約4年ぶりに連続ドラマ復帰を果たした女優の杏。“嘘”から始まった年下イケメンとの恋に一喜一憂するこじらせ系アラサー女子・濱鐘子(はま・しょうこ)を持ち前の明るさで軽やかに演じ、そのコメディアンヌぶりが好評だ。原作者からも、「イメージにぴったり」と太鼓判を押された杏が、自身と鐘子との意外な共通点について語った。
【写真】優しい笑顔やキリリとした表情をみせてくれた杏
本ドラマは、『海月姫』『東京タラレバ娘』などで知られる漫画家・東村アキコの同名漫画を原作としたラブコメディー。婚活に疲れ果てた32歳の派遣社員・鐘子(杏)が、1人旅に向かう道中、偶然出会ったミステリアスな青年・丈(宮沢氷魚)に、うっかり“既婚者”と偽ってしまったことから始まる恋愛模様をコミカルに描く。
『偽装不倫』第3話より (C)日本テレビ
原作を読んで、「鐘子がいとおしくて、応援したくなった」という杏。現在、撮影も順調に進み、物語の中盤に差し掛かっているそうだが、鐘子に対する思い入れが徐々に変わってきているという。「意を決して真実を伝えようとすると、いろいろなタイミングが重なってなかなか告白できないんですよね。嘘をついていることで、悩みがどんどん深くなる鐘子に対して、もはや“応援”から“激励”になってきた」と言葉にも熱が入る。
鐘子との共通点について杏は、「自分に自信がない、という気持ちはわかるのですが、あのレベルの“嘘”はハードルが高すぎるかな? 私はすぐに顔に出ちゃうので」と苦笑い。
ところが、原作者の東村から、「杏さんは、こじらせ系女子を絶対に表現できる人。いい意味で、そういう部分を持っているから」と太鼓判を押され、姉・葉子役の仲間由紀恵も、「お一人様女子やオタクの心を上手につかんでいる」と感心しきり。映像を観れば一目瞭然だが、それほど鐘子と杏は見事に重なり合っているのだ。
これに対して杏は、「私は、自分が興味を持ったことをとことん追求していくのが好きで、あまりそれを人と共有したいと思わないんです。自分の中で完結する『喜び』ってあるじゃないですか。例えば、『棚に箱がぴったりハマった!』って一人でひそかに楽しんでいる、みたいな(笑)。そういう変わったところは確かに重なり合ところはあるかも」と納得。さらに、「これはお二人の褒め言葉だと受け止めています。私のことをちゃんと見てくださっているという証しでもあるので、逆にちょっとうれしいかも」と笑顔を見せた。