多部未華子、30歳の“働き方”「プライベートと仕事はしっかり分けます」

「やりたいことしかやりたくない」「仕事相手に必要以上の興味を持たない」「プライベートと仕事はしっかり分ける」――。女優・多部未華子は仕事へのスタンスについてそう語る。2002年に女優デビューし、キャリアはすでに17年を数える彼女。2019年には現在発表されているものだけで合計5本の映画、ドラマ、舞台とオファーは絶えない。今年30歳を迎えた多部が、自身の仕事観を率直に語った。
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■2年ぶり連ドラは「毎日大変」
『これは経費で落ちません!』第1話より (C)NHK
「毎日大変です(笑)」。明るく笑いながら明かすのは、多部が主演を務めるドラマ『これは経費で落ちません!』(NHK総合/毎週金曜22時)の撮影のこと。多部演じる石鹸(せっけん)メーカーに務めるアラサー経理部員・森若沙名子をヒロインに、ワケあり社員たちとの人間模様をコミカルに描くお仕事ドラマだ。
連続ドラマの主演を務めるのは2年ぶり。「連ドラは、たくさんするわけではないので、久しぶりだと本当に大変。単純に朝が早いことや、演じる場面が多いのでセリフと戦っていなければいけないし、セリフがなかったらなかったで今度は睡魔と戦わなければいけないんです(笑)」とこぼしながらも表情は明るい。
■仕事での人間関係には「必要以上の興味を持たない」
多部演じる沙名子は、仕事ぶりは優秀。マイペースを崩さないよう、会社の人とは適度な距離を置き、「職場でいい人間関係を保つのも仕事のうち」とつぶやく。会社で働く人々にとって、大きな悩みのひとつが人間関係だろう。女優という仕事も、大勢のキャスト、スタッフとの協働作業。仕事での人間関係について意識していることについて尋ねると、「興味を持たない」ことだと言う。
「この人何をしてるのだろう、どういう人なんだろうと深く考えないですね。作品が円滑に楽しく、お互いに不快な気持ちにならないよう、深入りをせず、逆にされたいような素振りもしていないと思います(笑)。そういう意味では(自身が演じる)森若さんに似ていると思います。興味を持たないようにといいますか、人とあまり深く付き合わないといいますか」とあっけらかんと語る。
ただ、それはあくまで仕事上でのこと。プライベートでは「違う職業の人に会うと、いろいろな興味が湧きます。外国に行ったときには、そこで友達になったりします」と積極的な一面も見せる。
■仕事とプライベートは「しっかり分けます」
仕事はしっかりとこなしながらも、プライベートに仕事は持ち込まない主義のヒロイン。多部自身もプライベートと仕事は「しっかり分けます」ときっぱり。
「こんなこと言ったらあれですけど…」と前置きした上で、「仕事のことは終わったら忘れます。忘れる能力がとても高く、例えば映画の撮影をして、1年後に取材を受けたとき、本当にまるっきり忘れてしまっているときがありますね(笑)。そのくらい、終わると一区切りをつけます」とすがすがしく、さらりと言ってのける。