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松雪泰子、“完璧主義”の自分から変わったきっかけとは?

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◇変わったきっかけは海外の演出家との仕事


 松雪が大きく変わるきっかけとなったのが、海外の演出家との仕事だった。「アプローチの方法がまったく違うし、演出家によってやり方も多種多様だということが経験できました。固定概念に縛られないことで、感覚で捉えて体現することもできます」。

 演じる役柄に対してしっかりとしたプランを持ちつつも、臨機応変に対応する能力――。ときには“失敗すること”で多くのことが得られる。特に舞台はトライ&エラーによってブラッシュアップされていく。「たとえ100個失敗しても、その失敗の中にはエラーではない領域もあります。それだけ引き出しが増える。この点では『失敗学』というのは俳優業にも共通する部分があるのかなと思うんです。失敗を失敗と捉えないところがありますよね」。

 松雪は、デビュー以来30年近いキャリアを誇るが「今とてもお芝居を楽しめています」と清々しい表情で語る。芝居に対して好奇心旺盛に向き合うことにより、身についたさまざまな表現方法が、新しい役柄に命を吹き込んでいく。特に今回演じている真奈子というキャラクターは、松雪の知的好奇心をくすぐるような存在なのだろう。「このタイミングで出会えたことに感謝しています」と語った満足そうな松雪の表情から、この作品の質の高さがうかがえる。(取材・文:磯部正和 写真:高野広美)

 ドラマ『ミス・ジコチョー~天才・天ノ教授の調査ファイル~』はNHK総合にて毎週金曜22時放送。

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