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渡辺謙、「壁」を乗り越えるために大切にしてきた“オープンマインド”

映画

渡辺謙、『ベル・カント とらわれのアリア』インタビュー
渡辺謙、『ベル・カント とらわれのアリア』インタビュー クランクイン!

 「文化、人種、宗教観が違うなかどうやって他人を理解するか――」。世界で活躍する名優・渡辺謙が近年抱いているテーマだという。その意味で、最新作映画『ベル・カント とらわれのアリア』との出会いは、渡辺にとって大きな意義のある作品になったようだ。

【写真】圧倒的なオーラを放つ渡辺謙

 本作は、1996年にペルーで起きた「日本大使公邸占拠事件」をもとにアン・パチェットがつづったベストセラー小説『ベル・カント』を、オスカー女優ジュリアン・ムーアを主演に迎え映画化した人間物語だ。渡辺は、ムーア扮する世界的有名なオペラ歌手ロクサーヌのファンであり、窮地に追い込まれるなか、立場を超えて心を通わせていく実業家ホソカワを演じる。


 当時、日本でも「日本大使公邸占拠事件」は大きく報道されていたが、渡辺は「事件が起きる1週間前までペルーを横断するドキュメンタリーの撮影でリマにいたんです。もし撮影スケジュールがズレていたら、レセプションのご招待を受けていたかもしれない」と驚くべき事実を明かす。

 それだけに映画化の話を聞いたときには運命的なものを感じたというが「ちょうと9.11(アメリカ同時多発テロ事件)が起きてから間もなかったので、いまテロを題材にした映画は厳しいのでは」という理由で辞退した。しかし、再度企画が動き出し、メガホンを取るのが、以前仕事をしたことがあったポール・ワイツだと知り、渡辺も「これはやらなければならない題材だ」と思い参加したという。


 政権に反対するテロリストたち、そして人質、さらに赤十字国際委員会からの交渉人という、立場がまったく違う人間たちが、極限の状態のなか“歌”を通して交流を図っていく物語だ。

 渡辺は「ここ数年、世界的になにか内向きで、ユニバーサルな感覚が薄れつつある気がしていたんです」とつぶやくと「もちろん人種や宗教の違いなど、いろいろな考え方があるのですが、そのなかで、どうやって他人を理解していくことができるのだろうかと考えることが、僕の大きなテーマになっていました」と述べる。

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