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アンジュルム・船木結、卒業決断の背景にあったのはハロプロで込み上げた「表現欲」<インタビュー後編>

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■同期の川村文乃は正反対の「ザ・アイドル」

 先輩たちから学んだことを糧に、アンジュルムへの加入後は新たなメンバーを迎え入れる立場にもなった。グループでの後輩にあたる、2018年11月23日加入の伊勢鈴蘭と2019年7月3日加入の橋迫鈴の印象も口にする。

 「迎え入れたといっても、私は自分から偉そうに何かを注意するという立場ではないんです。ただ、2人とも出会った当初とはだいぶ変わったし、むしろ学ぶ部分も多いんです。鈴蘭は初め、北海道から来て右も左も分からないまま、ホワホワしていたような印象でした。でも、実は人一倍強い野心を胸に秘めていて。負けず嫌いなのも伝わってくるし、そのための努力を無理なく続けられる姿は尊敬しています。

 一方の鈴ちゃんは根がしっかりしていて、アンジュルムのみんなで海へ行ったときには誰よりも用意周到に荷物を準備していたり、言葉に出さずとも行動に性格が出ているのはかわいらしいなと思って。ハロプロ研修生からグループへ加入したときも、一気に自分たちの曲を覚えるのは大変だったはずだけど、私たちの見えないところできっちりと仕上げてきていた姿には感動したし、鈴ちゃんならではの強みだなと思いました」。

 そして、船木にとってもう一人欠かせなかったのが、グループでは同期にあたる川村の存在だった。

 「かわむー(川村文乃の愛称)は見た目も性格も正反対で、私にないものをたくさん持っているんです。キャラや立ち振る舞いでいえば自分とは違い『ザ・アイドル』のような印象もあるんですけど、共通点もたくさんあって。仕事終わりにご飯を食べながらお互いの思いを話し合ったり、自分の裏側と向き合っているようでそのまっすぐさにはだいぶ救われる場面もありました。

 アンジュルムとして初めて参加したツアー『アンジュルム コンサートツアー 2018春 十人十色 +』でも、タイトルに『それぞれの個性を見つけていく』という意味が込められていても『自分たちにはコレというものがないよね』と相談しながら、自分にはみえない部分を教え合ったのも覚えています」。

 アンジュルムメンバーとしての生活から離れる日は、刻一刻と迫りつつある。卒業までのカウントダウンが進む中、最後に、船木にとっての「アイドルの理想像」を聞くと意外な答えが返ってきた。

 「これは自分の話になってしまうんですけど、自粛期間中でボーッと考える時間が増えてから『アイドルに向いてないかもしれない』と思うようになったんですよ。自分自身、ハロプロ研修生から7年近くアイドルをやってきたぶん、経験があるからこそ頑固になってきた部分もあるし、考えが凝り固まっているなと気が付いたんです。


 だから、私が言うのも少し変な気はするけど、今はもういろいろなアイドル像があるとは思います。アイドルの肩書きがあっても女優さんやモデルさんのお仕事をこなしている方もいるし、どんな分野にも切り込めて、いろいろなものにふれられるのは今あるアイドルの強みだなとは感じています」。(取材・文:カネコシュウヘイ 写真:ヨシダヤスシ)

 アンジュルムの最新シングル「限りあるMoment/ミラー・ミラー」は、8月26日発売。

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