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吉田羊「恋というモンスターにはあらがえない」 “恋する”の言葉に感じた純粋な精神性

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◆“女性の理想の詰まったキャラクター”を演じるうえで大切にしたい「抜け感」

 本ドラマのプロデューサーである磯山晶氏からは「女性の理想が詰まったキャラクター」と説明があったそうで、その上で、優子の「抜け感」も大切なポイントだと語る。

『恋する母たち』場面写真 (C)TBS
 「家庭も仕事もキャリアも手にしていながら、加えて恋まで成就させようとしているので、本来ならば妬(ねた)まれたり、現実味がないと一蹴されそうなキャラですが、原作の彼女は嫌味がなくて愛らしい。その要因は、彼女の抜け感にあると私は思います。表向きは平気なふりをしていても、その裏でトイレに駆け込んで高鳴る動悸を押さえ込んでいたり、緊急時には動揺を見せたりという、人間らしい抜け感が彼女の愛おしさを作っていると思うんです」。

 では、そんな優子を吉田はどう演じるのか。役作りについて尋ねると、「今回は、原作に近づくべく、8年ぶりに前髪を切りました。自分と離れた役であればあるほど、ヘアメイクをしながらその役に入っていくので、ビジュアルに助けられるところも大きいんです」とキュートな笑顔を見せた。一方で、仕事を生きがいにしているという点では共通点を見いだしており「そういう意味では等身大で演じられると思います」と明かす。

◆“恋のお相手”磯村勇斗とのシーンに期待

『恋する母たち』場面写真 (C)TBS
 「林家の父親(矢作兼)と長男(奥平大兼)はどこかひょうひょうとしていて、すでに雰囲気が似ています(笑)。私は早くも役の通り、疎外感を感じていますが、お二人ともすてきな方なので、一緒にお芝居をするだけで自然と感情を揺さぶられています」と撮影現場の様子を明かしてくれた吉田。恋のお相手役の磯村勇斗については、「普段は人懐っこく、悪意なんて知らないような雰囲気の磯村さんが、いざ役に入ると、純粋さと企みを“ない混ぜにした”表情で優子さんをかき乱してくるので、最終話まで心臓が持つか心配です(笑)。彼女のメガネにも大切な意味がありますよ」とにっこり。

 「いけない、いけないと思いながら恋に足を踏み入れていく母たちの姿を、他人事のようにドキドキ、ヒヤヒヤ、キュンキュンしながら見ていると、気づけばがっつり巻き込まれているというドラマになっていると思います」と自信をのぞかせる本作で、吉田がどのような表現を見せるのか、期待が高まる。(取材・文:嶋田真己)

息子役の奥平大兼と発表会見に登場した吉田羊
 金曜ドラマ『恋する母たち』は、TBS系にて10月23日より毎週金曜22時放送(初回15分拡大)。

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