鞘師里保、ソロでの音楽活動再開で決意「自分の力で武道館に」
モーニング娘。卒業から約5年半ぶりに音楽活動を再開した鞘師里保。4日リリースの1stEP(ミニアルバム)『DAYBREAK』を引っさげて、9日には東京・豊洲PITで初のソロライブを開催する。昨年9月に芸能活動を再開した時にはブランクに不安も明かしていたが、この1年でソロアーティストでの再デビューにたどり着いた鞘師はたくましく、強く、自信をのぞかせる。
【写真】活動再開から1年 ソロデビューでさらに輝きを増す鞘師里保 撮り下ろしカット
■今の私だから見せられる歌やパフォーマンスを
――全5曲収録の1stEP『DAYBREAK』では、各曲の作詞も担当。ソロアーティストデビュー作には、どんな思いを込めましたか?
本人も全5曲の作詞を担当 鞘師里保1stEP『DAYBREAK』(8月4日発売)
鞘師:音楽活動を再開できたことへの思いを、「夜明け」という意味のタイトルで表しました。また、モーニング娘。にいたので、そこからまた再び“朝を迎える”というリスペクトの気持ちも込めています。グループ卒業後に芸能活動を休止し、海外留学も経験しましたが、長い時間を経ての音楽活動再開なので「今の私だから見せられる歌やパフォーマンスを届けなければ意味がない」と思っています。そうでなければ、過去の映像と変わらなくなってしまいますので。今回はいろいろな作詞家の方や作曲家の方の力もお借りしながら、今の私が届けられるものを意識しながら、作り上げました。
――デビュー作リリースと共に自主レーベル「Savo-r」を設立。名前の「r」が里保の頭文字であるのも、鞘師さんの決意を感じさせます。かつてはグループのメンバーでしたが、ソロアーティストとしてはまた違った意識を感じていますか?
鞘師:モーニング娘。のメンバーだった当時は「グループを自分が引っ張らなきゃ」「グループの歴史を大切に」という責任感やプレッシャーを感じていました。今はソロで活動をしてその意味が変わってきたというか。自分次第でこの先「続けられる」「続けられない」が決まってくるし、一つ一つの作業も、周りで支えてくれる方々の気持ちを裏切れないと思いながら取り組んでいます。
――インスタライブで音楽活動再開を発表しましたが、ファンの方からの反響についてはどう受け止めていますか?
鞘師:発表する時はとてもビクビクしていたんです。自分が「こう届いてほしい」と思った反応とズレていたらどうしようと。でも、ありがたいことに前向きな反応が多かったのでうれしかったです。再開を温かく受け入れてくださったので、そのまま突っ走るしかないと思って。昔も今も私は私ですけど、休業している間にも人として変わった部分もあるし、正直、需要があるのかなとも不安に思っていた部分もありました。需要のためだけに音楽へ打ち込むわけではないですが、前向きな反応をくださったみなさんに応えていきたいです。
――今回リリースされた楽曲の声の感じとか歌い方が変わったという印象を受けました。ご自身で意識したりとか、変えてみたというところはありますか?
鞘師:いろんなジャンルを歌われているアーティストの曲をよく聴いていまして、「こういう歌い方できたらいいな」というのを勝手に自分で訓練していたんです。今回、全5曲とも違ったジャンルの曲だったので、少し意識して歌ってみた部分はあります。実はこれまでレコーディングをして音源になった声と、ライブでパフォーマンスしたときの声が、全然違うなと感じていました。準備の段階で「何でライブではこう歌うのに、レコーディングでこういう声になるんだろう」と研究をして、今回はわりと自然とライブで歌う声の状態でレコーディングができたのかなと。みなさんの印象にある声は5、6年前になるので、もちろん変わっていると思いますし、今の私がよりいいと感じるように歌ったらこうなったという感じかもしれません。