西野七瀬「現場が楽しい」 女優業を一歩ずつ漸進
■30代を楽しむために、20代をしっかり過ごしたい
乃木坂46の1期生としてデビューし、芸能活動も10年の歳月が流れた。「10年と言っても、私のなかでは、一人になってからはまだ3年未満。その意味で、こんなすてきな作品に出演させていただくなんて、とても贅沢な時間だったなと思います」としみじみ語る。
卒業後、ネガティブな気持ちにとらわれることがありながらも漸進してきた女優業。西野は「こんな機会が訪れるなんて、まったく想像していませんでした」と語ると「本当にお芝居の仕事を続けていけるか不安だったなか、こうして継続的に取り組ませていただけていることが、なによりもありがたいです」と感謝する。
だからこそ、出合った作品には「一つのシーンも無駄にせず取り組んでいきたい」と熱い思いを吐露すると「作品でご一緒させていただく先輩たちから得たものをしっかり吸収し、次の作品でアウトプットしていきたい」と意欲を見せる。
グループ卒業後すぐは「生きていくために、働かないと」という思いが強かったが、いまは「そういう気持ちではなく、自分の知らない自分や、新たな出会いのためにお仕事を続けていきたいと思っています」と心境の変化を明かす。
今年27歳を迎えた西野。「30代を楽しむために、残りの20代をしっかりと過ごしていきたい」と抱負を語ると「この作品も、お話をいただいたときは不安があったのですが、それ以上にやりたいという気持ちが強かった。これからもやりたいことに、どんどんチャレンジしていきたいです」と目を輝かせながら未来を見つめていた。(取材・文:磯部正和 写真:ヨシダヤスシ)
映画『孤狼の血 LEVEL2』は8月20日より全国公開。