ラヴ・ストリームス
【解説/みどころ】
平和すぎる家庭をあとにして、孤独でアル中のベストセラー作家ロバートと出会う中年女サラ。二人は遠い昔、どこかで離ればなれになった兄妹同士のように友情をはぐくみ、お互いの欠落部分を埋めるように愛し始めるのだが……。一見穏やかだが疲弊しきった生活に抗って、女と男の内奥からあふれ続ける愛の想念を、生活感を濃厚にたたえた日常描写と、大胆な幻想イメージで綴った力作。激しく包み込むような愛の奔流を持て余すサラを、深いシンパシーを込めて見つめるカサヴェテスの演出は、人間洞察の温かみに満ちている。彼が愛妻ローランズに捧げたとも思えるような、心ある一編だ。
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