元宝塚月組トップ娘役・美園さくら、『エリザベート』新人公演は「心境が役柄とリンク」
元宝塚歌劇団月組トップ娘役で、2021年の退団後は大学院に進学し現在も研究を続けるほか、2024年には『DEATH TAKES A HOLIDAY』で舞台活動も再開した美園さくら。まもなく開幕を迎える『エリザベートTAKARAZUKA30th スペシャル・ガラ・コンサート』では久しぶりに宝塚OGと共演を果たし、2018年に新人公演で務めたエリザベート役に再び挑む。
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◆『エリザベート』は年齢を重ねるごとに見方が変化していく作品
――今回のガラ・コンサートへの出演オファーを聞かれた時のお気持ちはいかがでしたか?
美園:ガラ・コンサートの存在は存じ上げていたんですけど、恥ずかしながら拝見したことがなかったんです。「コンサート」ということで、出演者が登場して1曲歌いあげ、次の方どうぞ!とどんどん出てきて最後に大団円というものを想像していたのですが、資料でいただいた映像を拝見したところ、「あら!? 全部やるの? セリフも言ってる!? えっ、早変わりもあるの? こ、こ、これはコンサートではないよね?」とパニックになっちゃって(笑)。しかもお集まりになられる皆さんがすごい方々ばかりで身が引き締まる思いがしました。「私みたいなのが出演させていただいていいの?」という驚きのほうが大きかったです。
――そもそも『エリザベート』という作品は、美園さんが宝塚歌劇団を志すきっかけになった作品だったとか。
美園:そうなんです。2007年の水夏希さんと白羽ゆりさんがご出演された雪組公演でした。その頃中学生で、周りから「受けてみたら?」と言われたりしていたのですが、「どうなんだろう…」とまだ宝塚を受験することにちょっと決心がつかず悩んでいた時期でした。でも『エリザベート』を実際に観たことで、上から目線みたいな言葉になっちゃうんですけど「受験してみてもいいかも」と思えて。私自身にとってすごく思い入れのある作品でもあります。
――その時は『エリザベート』のどこに一番惹かれましたか?
美園:やっぱり音楽や世界観が素晴らしいじゃないですか。登場人物それぞれというよりも、私が思ったのはやっぱりミュージカルとしての完成度の高さですよね。いろいろなバランスがよくて、そこが皆様に愛される所以なんだろうなと思います。
――では、シシィ(エリザベートの愛称)に憧れて、とかではないんですね。
美園:実は私、エリザベートに全然共感できなくて(笑)。中学生で観た時に、「なんてわがままなんだろう」「周りの人もこんな人に振り回されて大変だな」くらいにしか思わなくて。「エリザベート素敵!」とか、特定の登場人物に対して「すごくこの役良かった」みたいには正直ならなかったんです。ただやっぱり世界観とミュージカルとしての完成度の高さ、楽曲の素晴らしさといった総合点で心を鷲掴みにされたんですよね、その時は。
でも劇団に入ってみて、新人公演で思い入れの深い『エリザベート』という作品で、しかもエリザベートという役をさせていただくことになった時に、もう共感しかなくて!(笑) 『エリザベート』という作品は年齢を重ねていくごとに見方がどんどん変わっていくというか、魅力はたくさんあるんですけど気づくポイントが年を重ねるごとに変わっていくところが面白いなと思います。

