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原作・山本直樹×監督・城定秀夫、人間の欲望をあぶり出した問題作『ビリーバーズ』今夏公開

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映画『ビリーバーズ』ティザービジュアル

映画『ビリーバーズ』ティザービジュアル(C)山本直樹・小学館/「ビリーバーズ」製作委員会

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 漫画家・山本直樹の『ビリーバーズ』(小学館刊)を鬼才・城定秀夫が実写映画化し、2022年夏に全国公開されることが発表された。併せて、謎のティザービジュアルも解禁された。

【写真】映画『ビリーバーズ』ビジュアルギャラリー

 カリスマ的人気を誇る漫画家・山本直樹が、独創的な感性と世界観で「カルト」の世界に切り込み、人間の欲望をあぶり出した問題作『ビリーバーズ』。過激な内容ゆえ実現不可能とも言われた本作の映像化に挑んだのは、今までに100作以上の映像作品を手掛けてきた鬼才・城定秀夫。2020年『アルプススタンドのはしの方』で高い評価を獲得、2022年には瀬戸康史主演『愛なのに』、田中圭主演『女子高生に殺されたい』ほか多数の作品の公開が控える城定自身が、本作の映画化を熱望。長年ファンである山本直樹の世界観へ最大限のリスペクトを込めながらも、絡みつくような官能美に、乾いたユーモアとヴァイオレンスを交え、唯一無二の映像世界を作り上げた。

 とある孤島で生活をする2人の男と1人の女。男の1人は「オペレーター」、女は「副議長」、もう1人の男は「議長」と互いに呼び合い、そろいのTシャツを着ている。「ニコニコ人生センター」という宗教的な団体に所属している3人は、「孤島のプログラム」と呼ばれる無人島での共同生活を送り、「安住の地」へと旅立つ日に思いを馳せていた。メールで送られてくる不可解な指令を実行し、時折届けられるわずかな食料でギリギリの生活を送る3人。それらすべてが、性欲や過度な食欲に物欲といった俗世の汚れを浄化し「安住の地」へ出発するための修行。だが、飢えとの戦い、突如現れた外界からの侵入者、ほんのわずかなほころびは、徐々に互いの本能と欲望を暴き出してゆく。

 今回のティザービジュアルは、3人が着ているそろいのニコニコTシャツをメインとして、その不穏な世界観が垣間見えるものとなっている。顔の見えない彼らを演じるのは果たして誰なのか。キャストは2月以降に解禁される予定だ。

 実写映画化にあたり原作者・山本は「僕の原作を城定監督がどう料理してくださったのか、楽しみです。20年以上前に描いたマンガですが、カルトの問題も21世紀にはネット上の陰謀論などに形を変えて、今も古びてない話だと思います。早く観たいです」とコメント。

 城定監督は「山本直樹漫画は自分のエロス表現の根源であり、『ビリーバーズ』の映画化は長年の夢でありました。普段は受け仕事一辺倒の自分が自ら企画を提案し、一気に脚本を書きあげたのが四年前。あらゆる艱難辛苦を乗り越え、奇跡的なキャストを得て、この度ようやく実現させることができました。渾身の一作です!」と自信をのぞかせている。

 映画『ビリーバーズ』は、2022年夏全国公開。

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