Sia初監督作『ライフ・ウィズ・ミュージック』<見方が変わる、視野が広がる!>7つのポイントを解説
ステージでは素顔を見せない“顔なきポップスター”として、世界的に注目を集めるシンガーソングライター・Sia(シーア)。彼女が初監督を務め、オリジナル楽曲でカラフルに彩る新体感ポップ・ミュージック・ムービー『ライフ・ウィズ・ミュージック』が2月25日より公開となる。本作は、孤独で生きる希望を失っていたひとりの女性が、家族の存在や周りの人々の助けによって“愛する”ことを知り、居場所を見つける感動の物語。初の映画監督にして原案・脚本・製作まで手掛けたSiaが、自身の半生を主人公のズーに投影し、愛すべき人々の存在によって生きる希望を見出していくドラマシーンと、登場人物の心情を表現したカラフルでポップな音楽シーンを交錯させ、これまでにない映画を生み出した。今回は、そんな『ライフ・ウィズ・ミュージック』がもっと楽しめる、知っておくだけで視野が広がる7つのポイントをご紹介。
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(1)世界の歌姫、“Sia初監督作”
類まれなるパフォーマンスやビジュアルセンスで、世界中から絶大な支持を集めるシンガーソングライターのSia。「シャンデリア」をはじめとした多数のヒット曲を抱え、グラミー賞で9回ものノミネートを果たし、関連するミュージック・ビデオの総再生回数は70億超えなどの輝かしい経歴を誇る一方で、アルコールや処方薬への依存症、双極性障害などに苦しんだ過去を持つ。
“顔なきポップスター”Sia (C)2020 Pineapple Lasagne Productions, Inc. All Rights Reserved.
自身の実体験やメッセージを反映させた本作では、初めて映画監督・製作・原案・ 脚本を担当。Siaが“音楽”というフィールドを超え、“映画”という形で表現した新しいクリエイティブは、どのように具現化されているのか。1990年代から音楽活動を続けてきたSiaのバックグラウンドが感じ取れるさまざまな設定に注目してほしい。
(2)演技も、歌も、パフォーマンスも抜群な“キャスト”
孤独に生きる主人公ズーを演じるのは、代表作『あの頃ペニー・レインと』を筆頭に数々の話題作に出演する名女優ケイト・ハドソン。周囲の人々との関わりの中で“愛”を知り、明日への希望と見出していく様を全身全霊で熱演し、第78回ゴールデングローブ賞コメディ/ミュージカル部門で最優秀主演女優賞にノミネートされた。
映画『ライフ・ウィズ・ミュージック』 (C)2020 Pineapple Lasagne Productions, Inc. All Rights Reserved.
イマジネーション豊かな自閉症の妹・ミュージックを演じるのは、Siaの楽曲「シャンデリア」のMVで圧巻のダンスパフォーマンスを披露し話題を呼んだマディ・ジーグラー。抜群の存在感でズーにとって“救い”となる重要な役を演じる。隣人・エボ役には、大ヒットブロードウェイミュージカル『ハミルトン』でトニー賞最優秀ミュージカル俳優賞に輝いたレスリー・オドム・Jr.。ズーに優しく寄り添う親切な青年を繊細に演じる。
映画『ライフ・ウィズ・ミュージック』 (C)2020 Pineapple Lasagne Productions, Inc. All Rights Reserved.
物語を引っ張っていく3人の主要キャストは全てSia自らオファーをかけたそう。ケイトはインスタグラムで歌っている投稿を見て、レスリーは出演のミュージカル作品を見てメールで直接声をかけたことがキャスティングにつながったという。演技はもちろん、歌や激しいダンスも見事に披露している実力派キャストのパフォーマンスに期待高まる。