愛したはずの夫は、全くの別人でした―― 妻夫木聡主演『ある男』映像初解禁
俳優の妻夫木聡が主演を務め、安藤サクラや窪田正孝らが共演する映画『ある男』より、特報映像とビジュアルが解禁された。
【動画】妻夫木聡×安藤サクラ×窪田正孝『ある男』特報映像
原作は、第70回読売文学賞を受賞し、累計21万部を超える芥川賞作家・平野啓一郎のベストセラー小説「ある男」(文春文庫)。常に「現代」を直視し、その最先端で思考し続けてきた著者の小説家デビュー20年目の到達点となる、「愛」と「過去」をめぐる感動ヒューマンミステリーだ。
キャストは、主人公・城戸役の妻夫木聡をはじめ、安藤サクラ、窪田正孝、清野菜名、眞島秀和、小籔千豊、仲野太賀、真木よう子、柄本明ら豪華俳優陣が集結。監督は『蜜蜂と遠雷』の石川慶が務める。
弁護士の城戸(妻夫木)は、かつての依頼者である里枝(安藤)から里枝の亡くなった夫・大祐(窪田)の身元調査という奇妙な相談を受ける。里枝は離婚を経験後、子供を連れて故郷に戻り、やがて大祐と再婚。新たに生まれた子供と4人で幸せな家庭を築いていたが、ある日突然、夫の大祐が不慮の事故で命を落としてしまう。
悲しみに暮れる中、大祐の法要の日、長年疎遠になっていた大祐の兄・恭一(眞島)が訪れ、遺影を見て「これ、大祐じゃないです」と言い放つ。愛したはずの夫「大祐」は、まったくの別人だったのだ…。城戸は、“ある男”の正体を追う中で様々な人物と出会い、衝撃の事実に近づいていくと、いつしか城戸の中にも他人として生きた男への複雑な思いが生まれていく―。
特報映像は、ナレーションを担当した妻夫木の「僕たちは誰かを好きになる時、その人の何を見ているのだろう。その人の何を愛するのだろう」という意味深な言葉から幕を開ける。そして、エルヴィス・プレスリーの名曲「Can’t Help Falling In Love」のカバー曲とともに、里枝(安藤)が“ある男”大祐(窪田)と、ともに過ごした幸せな日々が映し出される。
しかし、大祐が不慮の事故で亡くなってしまい、“愛したはずの夫が、別人だった”という衝撃の事実が明かされるところから雰囲気は一変。「この人、誰なんですか?」と茫然とする里枝。「ある男」はなぜ別人になりすましていたのか。男の過去や彼を取り巻く登場人物たちの運命の行方に興味が高まる、ミステリアスな雰囲気漂う特報となっている。
映像の後半で流れる劇伴音楽は、台湾の室内楽アンサンブルグループ「Cicada」が担当。日本映画へ初参加となるCicadaの創り出す音楽が、映画本編で人物やシーンをより深く印象付けている。
ビジュアルは、城戸・里枝・大祐の3人の顔が重なり合ったもの。それぞれのキャラクターの心情をあらわしたような、濃密なヒューマンドラマを予感させるデザインとなっている。
さらに今回、新たな出演キャストも明らかに。里枝の息子・悠人役を、本作のオーディションで抜てきされ映画初出演を果たした坂元愛登。里枝の母親・初江役に山口美也子、大祐の働く林産会社の社長・伊東役にきたろう、大祐の過去を知る人物役にカトウシンスケ、河合優実、でんでんが出演する。
映画『ある男』は2022年秋全国公開。