<アカデミー賞>『ドライブ・マイ・カー』国際長編映画賞受賞! 日本映画13年ぶりの快挙
日本時間28日、第94回アカデミー賞授賞式が米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が国際長編映画賞に輝いた。日本映画としては『おくりびと』以来13年ぶりの快挙。
【写真】西島秀俊、岡田将生らアカデミー賞レッドカーペットに登場
『ドライブ・マイ・カー』は、妻を失った男の喪失と希望をつづった村上春樹の同名短編小説を原作に、同作に惚れ込んだ濱口監督が自ら脚本も手掛けて映画化。西島秀俊が主演を務めるほか、三浦透子、岡田将生、霧島れいからが共演する。
第74回カンヌ国際映画祭で脚本賞を含む4冠を達成したほか、ゴールデン・グローブ賞非英語映画賞を受賞するなど、世界中の映画賞を席巻した。
日本映画がアカデミー賞で国際長編映画賞に候補入りするのは、2019年第91回アカデミー賞の是枝裕和監督作『万引き家族』以来。見事受賞したのは、2009年の第81回アカデミー賞で滝田洋二郎監督の『おくりびと』(旧称:外国語映画賞)が受賞して以来13年ぶりの快挙となる。
流ちょうな英語でスピーチを始めた濱口監督は、「アカデミーのみなさまへ感謝いたします。ヤヌスフィルムとサイドショウとワーナーメディア150とシネティック、この映画をアメリカに持ってきてくれてありがとう」と感謝。そして「ちょっと待ってください」とひと呼吸置くと、続けて「ここにいる出演者のみなさんに感謝します」と、会場にいる西島秀俊、岡田将生、霧島れいか、パク・ユリム、ジン・デヨン、アン・フィテ、ソニア・ユアンの名前を挙げ「おめでとうございます」と祝福した。そして「ここに来られなかった出演者のみなさんにも感謝します」とし、最後は日本語で「三浦(透子)さん、取りました! ありがとうございます」と締めた。
<第94回アカデミー賞国際長編映画賞:候補一覧(★が受賞者)>
★『ドライブ・マイ・カー』(日本)
『FLEE フリー』(デンマーク)
『Hand of God ‐神の手が触れた日‐』(イタリア)
『ブータン 山の教室』(ブータン)
『The Worst Person in the World(英題)』(ノルウェー)